こんにちは、サバイサバイFXです。
今回はフィボナッチリトレースメントのオススメ設定について共有したいと思います。
みなさんフィボナッチは使っていますか?
僕はフィボナッチ信者なので、すぐにチャートがフィボナッチで溢れかえってしまうほどです。
フィボナッチリトレースメントは価格の押し戻りや、どこまで伸びていくかの予測をするツールとして非常に優秀ですが、今回は"どこまで伸びていくかの予測"の観点から、この数値を設定しておくと利確時の参考になるという観点で、僕のオススメ設定を紹介したいと思います。
TradingViewで僕の投稿を見てくださっている読者の方であればご存知かと思いますが、僕はフィボナッチリトレースメントの設定に、フィボナッチ比率とフィボナッチ数の両方を入れています。
この記事でわかること
・フィボナッチ比率とフィボナッチ数を理解できる
・フィボナッチ数をフィボナッチエクステンションに設定すべき理由がわかる
・お勧めのフィボナッチリトレースメント・エクステンションの設定がわかる
フィボナッチ数とは
フィボナッチ数とは1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、233・・・
というようにどの数字も前2つの数字を足した数になる数列の数字のことです。
1 + 1 = 2
1 + 2 = 3
2 + 3 = 5
というように前から順番に2つの数字を足したものが、数列として現れていますよね。
この一つ一つの数字をフィボナッチ数と呼びます。
一方、フィボナッチ比率とは、この数列の隣り合う数字同士を割ったもの、3つ離れた数字を割ったもの、4つ離れた数字を割ったもの・・・以下同様 で求められるフィボナッチ数同士の比率です。
一般的にフィボナッチリトレースメントの設定で有名な1.618や61.8というのはフィボナッチ比率です。
フィボナッチ数を設定に組み込むべき理由
ではなぜフィボナッチ数を設定に組み込むべきなのかというと、これはシンプルに、フィボナッチ数でレートが反応することが非常に多いから、というのが理由です。
いくつか例を紹介したいと思います。
以下のチャートは豪ドル円(AUDJPY)の日足(2020年11月から2021年6月)チャートです。
青の折れ線で示したように上昇の起点(安値を切り上げたポイント)からフィボナッチを引いた時に、レベルライン2と3の水準で反落していることが確認できると思います。
フィボナッチは1.618や2.618といった比率がデフォルトでインジケーター内に設定されていることもあり、これらの数字が最も有名ですが、実はそれ以外にも2や3や5といったフィボナッチ数が非常に意識されます。
続いてこちらは2021年2月にビットコインが58000ドルから下落した時の週足チャートです。
下落の起点からフィボナッチを当てた時に、レベルライン8の水準で大きく下落していることが確認できると思います。
またその手前の下落時もレベルライン5で反応していますね。
例をあげればキリがないので、この記事では上記二つの例でとどめますが、例えばトレンドが発生した時に1.618を超えたとして、
その場合は次は2で反落するかもしれないなという視点を持てるかどうかは、トレードの質に大きく影響すると思います。
ぜひみなさんでも検証してみてください。
また、このようにフィボナッチにまつわる記事も多く書いています。興味を持った方は合わせて確認してみてください。
参考記事
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ビットコイン 58000ドルからの下落もフィボナッチ数 "8"
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おすすめ設定
お待たせしました。
それでは僕のオススメ設定を紹介します。
1.272 1.618の平方根です。(エリオット波動の修正3波のC波はA波の1.272、または1.618で止まることが多いです。エリオット波動を使っている方は、修正波の終点を予測するためにも設定しておくのが良いでしょう。)
1.414 (白銀比(Silver Ratio)と呼ばれる比率の数字の一つです。有名な黄金比は1.618ですね。)
1.618 (黄金比の比率です。最も有名なのでどのツールでもデフォルトとして入っている数字でしょう。)
赤字でハイライトした通り、1.272と1.414、1.618は非常に意識されます。個人的には1.272と1.618をより重要視しています。
2 (フィボナッチ数)
2.414 (こちらも白銀比(Silver Ratio)と呼ばれる比率の数字の一つです。)
2.618 価格が大きく伸びた時には1.618を優に超えることがあります。その場合に次点として意識されるのがこの比率です。
3 (フィボナッチ数)
3.236
3.618 (実は3.618はフィボナッチ比率でもなんでもないのですが、価格が2.618より大きく伸びた時は3.618で反応することがよくあります。1 + 2.618 = 3.618、2 + 1.618 =3.618なのでフィボナッチ数とフィボナッチ比率で求まる数字だから反応しやすいということなのかもしれません。)
5(フィボナッチ数)
2と3は上記例で説明した通り、価格が伸びた時に頻繁に到達するレベルですし、フィボナッチ数でも良く反応する数字です。
設定しておいて損はないでしょう。
8以降のフィボナッチ数については、株や為替ではそもそもこのレベルまで達する伸びが発生しにくいことから、株や為替取引が中心の方は設定しなくても良いでしょう。
フィボナッチリトレースメントの中に設定できる数字の数は証券会社により提供されるツールごとに異なると思いますが、TradingViewで提供されているフィボナッチリトレースメントであれば、上記のオススメ設定は余裕で設定可能です。
またTradingViewではチャートが動くたびに自動でフィボナッチリトレースメントを描画してくれるインジケーターもありますので、初心者の方でまだ引き方に自信がない方は参考になると思います。
フィボナッチが持つ魔法のような働きに特化した記事もありますので興味を持った方は確認してみてください。
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フィボナッチの魔力
相場で働くフィボナッチ数/フィボナッチ比率の魔力にフォーカスした記事です。
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利確で迷うのはエントリー時の狙いがそもそもはっきりしていないから
どこで利確したら良いか迷うという声を聞いたことがあります。
これに対する僕の意見は、そもそもエントリー時にどこからどこまでの値幅を狙うか、そのトレードのリスクリワード含めて設計していないこと、が原因だとと思っています。
これができていないからこそ、せっかくこんなに上がってるんだから(下がってるんだから)尻尾の先まで搾り取ってやろうというようなスケベ❤️心が生まれ、頂点を見極めようとするがあまり、逆に含み益を減らしてしまう。
一時的な押し目だと思ってホールドしていたら、そこを起点に下げ始め含み益が大きく減ったという経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。
僕がお勧めする利確の方法は、エントリー時にリスクリワードも考慮(最低1:2以上など)してターゲットの値幅を2-3段階くらいで設定し、そこに到達したら機械的にポジションの一部を利確していくというやり方です。
勝率が60%で毎回のトレードでリスクリワードがだいたい1:2取れていれば、期間トータルで十分プラスにすることができます。
そうであれば、エントリー時に設定したリスクリワードが一部達成されれば、一部は利確して残りは建値にSLを移動させた上で第2、第3の利確目標までの値幅を狙う。
この時点で負けはない、かつ目標であるリスクリワード1:2がクリアできているわけですから、プラスにできるトレードが実現できているわけです。
このように自分が目標とするリスクリワードを達成したら一部を利確することで期間トータルプラスに貢献できるトレードを積み上げていく。
この意識がやはり重要なのではないかなと常日頃から感じます。
そして、ターゲットの値幅をどうやって決めたらいいのか?という時に役に立つのが、今回紹介したフィボナッチの設定です。
仮に価格がフィボナッチの1.618まで到達した時点でリスクリワード1:2が実現できるのであれば、そこを第1の利確目標としてしまう。
それ以上に伸びる場合は2とか2.618に第2第3の目標を設定しておくという使い方です。
利確に迷う、方針がないという人は上記のやり方を是非試してみてください。