こんにちは、サバイサバイFXです。
今回は、オンラインチャートプラットフォームであるTradingviewで僕が開発したオリジナルインジケーター 「MTF Bull Power Bear Power(Elder Ray Indicator)」を紹介します。
このインジケーターは、売りと買いの強さを可視化するインジケーター「ブルパワー・ベアパワー」を上位足の情報を参照できるようにMTF化したものです。
ブル(Bull)というのは英語では上昇トレンドや買い勢力を意味する言葉として、ベア(Bear)は下降トレンドや売り勢力を意味する言葉として使われています。
それらのパワーということで、売りと買いそれぞれの強さを表示するインジケーターということになります。
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日本人トレーダーにはあまり知られていませんが、欧米トレーダーの間では知名度も高く、TradingViewでも多くのインジケーターが公開されています。
このような感じ⬇︎のインジケーターです。
上昇トレンドの時は中央のゼロラインより上側に多くの山ができ、下降トレンドの時はゼロラインの下側に多くの山ができているのがわかると思います。
このように山ができる領域と山の高さによって売りと買いのどちらが現在優勢なのかを可視化してくれるインジケーターです。
一つの上位足のブルパワー·ベアパワーとチャートのタイムフレームのブルパワー·ベアパワーの両方を同時に表示することができるため、常に上位足の状況を鑑みながら分析することができます。
また、それぞれのブルパワー·ベアパワーとゼロラインとの交差でシグナル表示、アラート設定が可能です。
この記事では、ブルパワー・ベアパワーが具体的にどのようなインジケーターかを解説するとともに、計算式やその意味、オリジナルのMTFブルパワー・ベアパワーインジケーターの機能を解説します。
目次
ブルパワーベアパワーとは
ブルパワー・ベアパワーはAlexander Elder氏によって1989年に開発されたインジケーターです。
実はAlexander Elder氏が開発した当初は、Elder RayまたはElder-ray indexという名前で公開されており、そのインジケータを構成する要素としてブルパワー・ベアパワーが存在するというものでした。
Elder Rayというネーミングは市場を読み取るX線(X-Ray)をイメージして名付けたとされています。
その後時を経てブルパワー・ベアパワーという呼び名がよく使われるようになり、ブルパワー・ベアパワーがそのままインジケーター名として浸透していったという経緯があります。
正しい名称はElder RayまたはElder-ray indexで、通称としてブルパワー・ベアパワーがよく知られていると言っても良いでしょう。
計算式とその意味
ブルパワー・ベアパワーの計算式は非常にシンプルです。
ブルパワーについては現在のローソク足の高値から移動平均線(EMA)の値を引いた値を、ベアパワーについては現在のローソク足の安値から移動平均線の値を引いた値をそれぞれプロットしたものとなっています。
移動平均線の期間は13がデフォルトとして設定されています。
計算式
ブルパワー: 高値 - 移動平均線の値(EMA)
ベアパワー: 安値 - 移動平均線の値 (EMA)
ブルベアパワー: 上記のブルパワーとベアパワーを足したもの(総合的に売り買いどちらが強いかを見る)
つまり、移動平均線から高値が乖離していればしているほど買いの力が強く、また安値が移動平均線から乖離していればしているほど売りの力が強いと判断する、というインジケーターです。
移動平均線からの乖離ということで非常にわかりやすいですし、価格と移動平均線の位置関係から買い・売りのエントリーポイントを定義するグランビルの法則とも相性が良さそうなインジケーターと言えるのではないでしょうか。
インジケーターの機能概要
1. 上位足とチャートの時間軸の二つのブルパワー・ベアパワーの表示
現在開いているチャートの時間軸と上位足の二つブルパワー・ベアパワー(MTF)を表示することができます。
計算式は前述の通りです。
サンプルチャート
二つの上位足時間軸決定モード
MTFのブルパワー·ベアパワーを表示するにあたっては、”Auto”モードと”Manual”モードの二つから選択することができます。
“Auto”モード選択時は、現在開いているチャートのタイムフレームに基づき、上位足のタイムフレームが下記の通りに自動的に決定されます。
チャートタイムフレーム -> 上位足タイムフレーム
週足 -> 月足
日足 -> 週足
4時間足 -> 日足
1時間足 -> 4時間足
30分足 -> 4時間足
15分足 -> 1時間足
5分足 -> 1時間足
1分足 -> 15分足
上位足の時間軸を固定して見たい場合は、Manualを選択し、該当の時間軸を選択してください。
2. シグナル表示とアラート設定
MTFブルベアパワー、チャート時間軸のブルベアパワーとゼロラインとの交差でシグナルを表示します。
売り買いの強弱反転ポイントの目安として使ってください。
同じ条件でアラート設定も可能です。
設定画面
<パラメーター設定画面>
シンプルな入力項目なので特に説明は不要かと思います。シグナルの表示や上位足のブルパワー・ベアパワーは必要に応じて表示・非表示を切り替え可能です。
インジケーター開発のコンセプト
「良いインジケーターとはトレーダーの判断を手助けしてくれるものである。」
をコンセプトに開発を行っています。
今回紹介したインジケーターの他にも様々なオリジナルインジケーターをTradingViewで公開しています。
興味のある方は以下のTradingViewのページから他のインジケーターも確認してみてください。もしかしたら皆さんにとっても便利なインジケーターが見つかるかもしれません。
また、TradingViewでフォローすると新しいインジケーターのリリース時に通知が届きます。
最後に、このインジケーター良かったよ!という方は以下のリンクからTradingViewで高評価していただけると、今後のインジケーター開発の参考になります。
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