こんにちは、サバイサバイFXです。
今回はTradingViewで僕が開発したオリジナルインジケーターである、半値を自動で描画することのできる「Half Price of Previous Day/Week/Month」 を紹介します。
半値の重要性についてはこの記事で解説しますが、"隠れたレジサポ"として機能する以下の半値を自動でチャートに描画するインジケーターです。相場で意識される全ての半値はこのインジケーターで全て網羅することができます。
半値の計算式
- 当日半値 : 当日の高値・安値の半値
- 前日半値 : 前日の高値・安値の半値
- 先週半値 : 先週の高値・安値の半値
- 先月半値 : 先月の高値・安値の半値
- 前四半期半値 : 前四半期の高値・安値の半値
- 前半期半値 : 前半期の高値・安値の半値
- 昨年半値 : 昨年の高値・安値の半値
目次
半値の重要性
半値は相場の動きの中で非常に意識されます。
例えば前日の日足ローソク足が陽線で引けた場合、前日の陽線の半値付近を一度試してから上昇するという動きであったり、先週の週足ローソク足の半値近くを試してから上昇するケースや、上昇トレンドが発生した時の上昇幅の半値といった具合です。
中でも日足の半値は特に意識されることが多いです。
まさに隠れたレジサポと言うことができるでしょう。
半値が押し目・戻り目として機能する例
ここでは半値が押し目・戻り目として機能する2つの例をインジケーターとともに紹介します。
例1 ドル円日足: 前日の半値を試してから上昇
以下は2021年7月のドル円日足チャートです。
7/9は陽線で引けています。翌日7/10のローソク足は前日の半値付近(グリーンのライン)を試した後、高値更新をしています。
※画像をクリックすると拡大表示されます。
(以下のチャートは当インジケーターに統合されたインジケーターを表示したものです。当インジケーターで同じ情報を表示することができます。)
例2 ドル円 1時間足: 当日の半値を試してから上昇
こちらはドル円の2021年8月の1時間足チャートです。
8/10のアジア時間と欧州時間は上昇トレンド(青のボックス)です。NY時間がスタートした時、アジア時間と欧州時間の上昇の半値(グリーンのライン)付近を試した後、高値更新をしています。
※画像をクリックすると拡大表示されます。
(以下のチャートは当インジケーターに統合されたインジケーターを表示したものです。当インジケーターで同じ情報を表示することができます。)
例3 先週・先月半値がサポート/レジスタンスとして機能する例
チャート左側のオレンジのボックスでは、先週の半値(赤のライン)がレジスタンスとして、
チャート中央のオレンジボックスでは先週半値(赤のライン)と先月半値(パープルライン)がサポートとして、
チャート右下のオレンジボックスでは前日の半値を試した後高値更新という動きが確認できます。
サンプルチャート(※画像をクリックすると拡大表示されます。)
機能
以下の半値を描画します。
- 前日半値(4時間以下のタイムフレームで表示)
- 先週半値(日足以下のタイムフレームで表示)
- 先月半値(週足以下のタイムフレームで表示)
※これらの半値は、下位足のデータは上位足に表示する必要はないという考えに基づき、ユーザーが開いているタイムフレームに応じて表示・非表示が制御されます。 - 前四半期半値(月足以下のタイムフレームで表示)
- 前半期半値(月足以下のタイムフレームで表示)
- 昨年半値(月足以下のタイムフレームで表示)
半値ラインを描画する範囲として、現在のバーから何本前のバーに遡ってラインを描画するかを指定することができます。(下記インジケーター設定を参照)
サンプルチャート: 前四半期半値、前半期半値、昨年半値を表示した状態
インジケーターの使い方
TradingViewのアカウントを持っている方であれば、以下のリンクからお気に入り登録することで簡単に呼び出せます。
また、チャート上部のインジケーター追加ボタンから「Half Price of Previous Day/Week/Month」 と検索してもらえると見つかります。
TradingViewのアカウントを持っていない方は記事最下部のリンクから無料で作成することができます。
インジケーターの設定
半値を表示するだけなのでとてもシンプルです。
パラメーター設定画面では下記の通り設定ができます。
インジケーターの設定は以上です。
さて、いかがでしたでしょうか。
自分が引いたラインが機能しない、どこにラインを引いたら良いか迷ってしまうという方は、裁量でラインを引くのではなく、こうした半値を意識して見ると良いかもしれません。
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インジケーター開発のコンセプト
「良いインジケーターとはトレーダーの判断を手助けしてくれるものである。」
をコンセプトに開発を行っています。
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