こんにちは、南国タイでFXトレーディングをしながらサバイサバイな暮らしをしているサンタです。
ドラクエでルカ二っていう魔法ありますよね。
敵の防御力を下げることができるやつです。
今回は移動平均線がルカ二にかかったがごとく、移動平均線は弱体化するというお話です。
移動平均線はサポート・抵抗線としても機能
さて、誰もが知っているであろう移動平均線ですが、トレンドの確認の他、サポートやレジスタンスとしての役割も果たします。
20日移動平均線や100日移動平均線など、多くの市場参加者が見るものは特にその傾向が顕著です。
サポートや抵抗線として移動平均線を見た場合、初回の接触では強力にサポート・抵抗されることがあっても、2回目以降の接触ではその効力が弱体化します。
実際のチャートを見てみましょう。
以下はドル円の2021年1月のユーロドル日足チャートです。
水色の移動平均線が200日移動平均線です。長期トレンドとして有名な移動平均線ですね。
青の丸に注目してください。
それまでの誰が見てもわかる上昇トレンドが崩れて、200日移動平均線まで下落。
1回目の対決では反発したものの、2回目の対決ではブレイクし、さらに下げたという場面です。
このように移動平均線との1回目の接触ではサポートされるものの、2回目、3回目の接触でブレイクするということはよく起こります。
ではなぜ、このような現象が起きるのでしょうか?
こんなに正解なんてありませんが、一つの解釈としてこのように考えることはできるのではないでしょうか。
移動平均線弱体化のロジック
1回目、2回目それぞれの対決で以下のようなバトルが起きていると考えることができます。
1回目の対決:
1.上昇トレンドの頂点から売りで入ってきた勢力が、長期トレンドの指標となるラインに接近したことで押し目買いが入ってくることを警戒し利確(=>買い)
2.トレンドフォロワーが長期移動平均線まで価格が落ちてきたことで押し目買い(=>買い)
1,2によりレートが上昇
2回目の対決
1. (200日移動平均線からレートがあまり上がってこないのを見て)買いの勢いが弱いことを察知した売り勢力が売り増し(=>売り)
2. (200日移動平均線付近の価格のもみ合いから下放れするのを見て)ロング勢がポジション手仕舞い(=>売り)
1,2によりレートが下落。移動平均線をブレイク。
これはあくまで一つの考え方ですが、結果として移動平均線との初回対決ではサポート・抵抗されやすいものの、2回目以降はその効力が弱まる可能性が高いということを知っておくと、移動平均線を背にしたエントリーや、ポジション保有中に移動平均線が近づいてきた場合の手仕舞いの判断に使えるでしょう。
長期の移動平均線までレートが近づいたということで、ロング勢の手仕舞い(つまり売り)と移動平均線からの反落を狙って逆張りのショートを仕掛けてくる勢力によりポジションの反転が起きやすいためと考えることができます。
移動平均線との最初の対決ではサポート・レジスタンスされやすいが、2回目以降はその効力が弱まり突破される可能性が高まると覚えておくと良いでしょう。
(ちなみにレンジ相場では今回お伝えしたような動きは機能しにくいです。)