こんにちは、サバイサバイFXです。
今回はエリオット波動の第2波に関する記事として、2波はなぜ深く押すのかという点を市場心理の観点から解説します。
エリオット波動で最も美味しいと言われる3波の直前の波となるのが2波。
2波の特徴を抑えることで3波を狙う際にタイミングが取りやすくなるという利点もあります。
今回お伝えする深く押すという特徴と、なぜ深く押しやすいのかという原理を知っていれば、3波を狙いたいがあまりの早すぎるエントリーを防ぐことにもつながります。
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目次
エリオット波動のおさらい
まずはエリオット波動の構造のおさらいです。
上昇トレンドを例にした場合、推進5波と修正3波から一つの波動サイクルが成り立つというのがエリオット波動の基本原理でした。
今回は以下の図で示す2波について解説をしていきます。
2波の特徴
2波の特徴を以下の図解で示します。
図解
ここでは3つの主な特徴について解説します。この3つを押さえていれば大体の場面では戦えます。
1.深く押す
冒頭でも触れたとおり、2波の最も顕著な特徴がこの深く押すという点です。
目安としては1波に対してのフィボナッチ50%-61.8%程度まで押すことが多いです。
この深押しの理由については後述します。
2.浅い押しの場合はフラット
一方で浅い押しで3波に移行してしまうケースも多々あります。
このような場合は大抵1波が急騰した後で、2波は時間調整の意味合いが強く横ばいで推移します。
そして横ばいのレンジをブレイクして3波がスタートするという形です。
価格面での調整はあまり行われないことから、1波に対してフィボナッチ38.2%程度の押しで終了するという特徴が見られます。
エリオット波動の波形で言うと、2波がフラットになり、3波につながっていくことが多いです。
こうした動きの背景としては、直下に長期足のサポートが存在することが多く、それらのサポートを背にした強い買いが入ることから1波が急騰し、直下に長期足のサポート + 急騰という要素があることによりそれほど売り込まれないことから押しが浅くなると考えられます。
この現象は移動平均線の観点からも説明ができ、移動平均線を使われている方であれば、急騰の後は移動平均線から大きく乖離するため、移動平均線が追いつくまで横ばい状態で時間調整をするという動きに慣れている方も多いと思います。
3.リーディングダイアゴナルの後は深く押す
3つ目は1波がインパルス(衝撃波)ではなくリーディングダイアゴナルになる場合ですが、この場合も2波がジグザグを形成して深く押すという習性がよく見られます。
底値圏からダイアゴナルで反発上昇している場合は、急落して深く押す可能性を念頭に置いておくと、浅い場所で押し目買いをしてしまうことを避けられるでしょう。
ちなみにダイアゴナルというのは波の終点に向かって徐々に先細りになっていく推進波のことです。
以上3つの頻出パターンを解説してきましたが、相場を見続けることにより、また実トレードを通じて経験を積むことで養われる側面もあるので、徐々に対応できるパターンを増やしていくのが良いでしょう。
2波が深く押す市場心理
さて、本題の2波が深く押す市場心理について解説します。
といってもとてもシンプルです。
図解
上記と同様に上昇トレンドの2波目ということで話を続けます。
上昇トレンドということはその手前は下降トレンドだったわけで、多くの市場参加者は売り目線で臨んでいます。
そこに1波のような上昇の波があれば、戻り売りのチャンスということで売りを入れてくることになります。
そのため価格は下がることになりますが、底値圏からの反発の1波目や下降トレンドラインのブレイクといった事象を目にした市場参加者が下降トレンドは終了したと判断して買い注文を入れてきます。
ここからは戻り売り勢力と買い勢力の力関係になりますが、買い注文が多く入れば入るほど、価格は下がりにくくなるので、次第に安値更新をしなくなったのを見た売り勢力が決済(=反対注文: 買い注文)を始め、それにより価格が上昇していくことになります。(=3波)
下降トレンドが続いている中で、底値圏からの反発を見せた1波の後であるからこそ、戻り売られやすく、結果として深く押しやすいということになるのです。
この辺りは3波の動きを解説した記事でも詳しく説明していますので、関心のある方は合わせて確認してみてください。
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いかがでしたでしょうか。
単純に2波は深く押しやすい、1波のフィボナッチ50%付近と覚えるよりも、なぜそうなるのかという原理を知ることで、様々なパターンに応用が効くようになります。
他のエリオット波動の波や相場の動きについても市場心理の観点から解説した記事がありますので、興味を持った方は合わせて確認してみてください。
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市場心理分析
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