こんにちはサバイサバイFXです。
今回は、オンラインチャートツールであるTradingViewでピボット分析をする方法を解説していきます。
ピボット分析については、TradingView標準のインジケーターが提供されているので、これを使うことで誰でもピボット分析を使うことができます。
目次
ピボット分析とは
ピボット分析とは過去の高値・安値・終値の3つの値(計算手法により異なる)を使って、将来のレジスタンス及びサポートラインとなりうる価格帯を判断する手法です。
これらの値を使って計算されたレジスタンス及びサポートラインの価格帯をピボットポイントと呼びます。
ピボットポイントの計算方法は
1.使用する価格の時間軸による違い
2.計算式による違い
の大きく二つに分けることができます。
1の使用する価格の時間軸については、以下のように主に3つのピボットポイントが得られます。
前日の高値・安値・終値を使ってピボットポイントを算出するデイリーピボット
->当日の値動きのレジスタンスライン、サポートラインの目安になる
前週の高値・安値・終値を使ってピボットポイントを算出するウィークリーピボット
->今週の値動きのレジスタンスライン、サポートラインの目安になる
前月の高値・安値・終値を使ってピボットポイントを算出するマンスリーピボット
->今月の値動きのレジスタンスライン、サポートラインの目安になる
2のピボットポイントの計算式には、トラディショナル、フィボナッチなどいくつか方法がありますが、それぞれの計算方法についてはここでは割愛します。
気になる方はTradingViewのサイトでも説明されているので、確認してみてください。
ピボット・ポイント - トレンド分析 - インジケーターとシグナル - TradingView
ピボットポイント分析は、価格が反応する可能性のある重要な価格帯を判断する手法です。 - インジケーターとシグナル
ピボット分析を使うメリット
レジスタンス及びサポートラインの目安となるピボットポイントですが、移動平均線や水平線、トレンドラインもレジスタンス及びサポートラインの目安となります。
それではピボット分析を用いるメリットは何でしょうか?
それは以下の2つに集約されます。
ピボット分析を用いるメリット
- 設定によるバラつきが生まれない
- 欧米のトレーダーを中心に多くのトレーダーに使われている
1の設定によるバラつきが生まれないについてですが、水平線やトレンドラインは自由に引くことができます。そのため引き方によって個人ごとにバラつきが生まれます。ある人がこのトレンドラインで反発すると考えていたとしても、他の人は少し傾きや位置が異なるトレンドラインを引いている可能性があり、レジスタンスやサポートとなりうる範囲にバラつきが生じます。
一方、ピボットポイントは計算式の種類は複数あるものの、同じ計算式で算出されたピボットポイントは必ず同じ値になります。これは前日の高値、安値、終値を用いているからこそ、インジケーターを使う人の設定に依存しないで同じ指標を見ることができるというメリットです。
また、2で挙げたように金融商品取引の主戦場である欧米のトレーダーが多く使っているという点もポイントでしょう。多くの人が見ている指標であればあるこそ、そのラインでポジションの反転が起きる可能性は大きくなるため、レジスタンス及びサポートラインの根拠としては優位性が高いものになると言えます。
ピボットポイントの設定方法
ここではピボットポイントの中でもっとも使われていると言っても過言ではないデイリーピボットとウィークリーピボットの設定方法を解説します。
step
1インジケーターを追加
まずはピボットポイントを表示するためのインジケーターをチャートに追加します。
使うインジケーターはTradingView標準で提供されている"Pivot(ピボットポイント・スタンダード)"です。
インジケーター追加画面を開く
インジケーターはTradingviewのチャート画面の上部にある"Fx"ボタンをクリックします。
検索ウィンドウでインジケーターを検索
インジケーターの検索画面が開くので、上の検索窓に"Pivot"と入力します。
するとインジケーターが表示されるのでクリックします。
step
2ピボットポイントの設定
インジケーターのチャートへの追加が終わったら、表示したいピボットポイントの設定を行います。
<パラメーター設定>
タイプは従来方式を選択します。これはピボットポイントの計算式のトラディショナルに該当するものです。
統計データを見た訳ではありませんが、おそらく大半のトレーダーはトラディショナルを使っていると思われます。
Pivot TimeframeはDailyを選択します。これによって前日の高値・安値・終値を使って当日のピボットポイントが計算されます。
もう少し長期の時間軸でのピボットポイントも表示したい場合は、WeeklyやMonthlyを選択します。
ただし、一つのインジケーターでは一つの時間軸のピボットポイントしか算出できませんので、デイリーとウィークリーを両方表示させたい場合は、Step1をもう一度繰り返して同じインジケーターを追加して設定する必要があります。
Show Historical Pivotはチェックを入れると、Number of pivot backに設定された時間(日、週、月など)分だけ過去のピボットポイントも表示することができます。
あまり過去のピボットポイントを表示するとチャートが見にくくなるという方は、チェックを外しても良いでしょう。
過去のピボットポイントを表示することのメリットは、それらが再度将来のサポート・レジスタンスとして機能することがあるということです。
<スタイル設定>
こちらは特に説明や不要でしょう。レベルごとに線の種類や色を変えることができます。
これで設定は終了です。
設定が完了したTradingviewのチャートを見てみましょう。
下のチャートは4時間足にデイリーピボット(茶色)とウィークリーピボット(水色)を表示した状態です。
TradingViewには世界中のトレーダーが考案した様々なインジケーターが登録されています。
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