こんにちは、サバイサバイFXです。
今回は、エリオット波動の4波に関連して、なぜ4波ではトライアングルが現れやすいのかという点を解説したいと思います。
エリオット波動におけるトライアングルの特徴と、なぜ4波で現れやすいのかについて理解することで、トライアングルの形成を見極め、今後の相場の動きを予測しやすくなります。
トライアングルを活用することで、エリオット波動をより効果的に活用し、トレードの判断に役立てることができます。
こんな方におすすめ
- エリオット波動の4波の特徴を知りたい
- なぜ4波ではトライアングルが発生しやすいのかを知りたい
- トライアングルの特徴を知りたい
エリオット波動のおさらい
まずはエリオット波動の構造のおさらいです。
上昇トレンドを例にした場合、推進5波と修正3波から一つの波動サイクルが成り立つというのがエリオット波動の基本原理でした。
今回は以下の図で示す4波について解説をしていきます。
エリオット波動のトライアングルとは?
エリオット波動におけるトライアングルは、三角保ち合いと同じ意味です。価格が上昇や下降を続けながら変動範囲が狭まり、一時的に停滞することで、トライアングルの形状が形成されます。
トライアングルは、その形状によって上昇三角形、下降三角形、対称三角形、または拡散(または非対称)三角形に分類されます。(下図)
エリオット波動におけるトライアングルの特徴として、以下の点が挙げられます。
トライアングルの特徴
- 修正波のパターンの一つである
- 4波に現れやすい
4波がトライアングルになりやすい理由
トライアングルは修正波のパターンの一つであるため、理論的には推進波のリアクション波である2波や4波、または修正波のB波に現れますが、その中でも4波に現れやすいです。
これは、3波までの上昇トレンドを確認した新規押し目買い勢力と、3波の利益確定や逆張りの売り勢力が参入することにより、売り買いが拮抗しやすい状況が生まれるためです。
再び以下の図の(3)波付近に着目してください。
エリオット波動の3波は、大きな価格変動が起きる波として知られています。3波までの上昇トレンドを確認した投資家やトレーダーは、達成感から利益確定の売りを入れる傾向があります。
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また、3波が完了した(=トレンドがある程度成熟した)ことを見た逆張りの売り勢力が参入してくるポイントでもあります。
一方で、3波までの上昇トレンドを確認したことで新規に押し目買い勢力が参加してきやすいフェーズでもあります。
つまり上記のような市場参加者の行動により売り買いが拮抗しやすくなります。これにより、価格が一時的に収束し、トライアングルの形状が現れやすくなるのです。
4波がわかれば波の進行状況がわかる
さて、ここまで4波ではトライアングルが発生しやすい理由を解説してきました。
これはつまり、チャートから現在までの波の進行状況(トレンドの進行具合)をある程度つかむことができ、トライアングルの発生状況がわかれば現在が4波かどうかがわかるということでもあります。
以前の記事【エリオット波動】波動のカウントのコツは4波にあり! でも解説しているのですが4波が発生していることがわかれば、トレンドの進行状況を知ることにもなります。
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すでに3波が終了していると判断し、その銘柄や通貨ペアは様子見として、他の銘柄を監視するといった対応を取る事もできますし、これから発生する可能性のある5波に備える事もできます。
トライアングルを見極めることでエリオット波動全体の把握もしやすくなると言えるでしょう。
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