トレード戦術

水平線、そのライン際で買って大丈夫ですか?

こんにちは、サバイサバイFXです。

今回の記事では水平線を根拠にした押し目買いについて解説をしたいと思います。

水平線を使ってトレードしている方は多いと思いますが、価格と注目するライン、加えて「そのラインに価格がどのような経緯で到達したのか」を考えると、トレードの質を上げることにつながる、という内容のお話です。

自分で引いたサポートラインにレートが近づいてきた時に、買うべきなのか、見送るべきなのかの一つの判断材料にはなるかなと思いますので、水平線を使ったトレードでうまくいっていない人は参考にしてみてください。

なお、今回の内容は一瞬の反発を狙ってトレードするスキャルピングのようなトレードスタイルではなく、ある程度Pipsを伸ばそうと思ってトレードするスタイルを想定した内容になっています。

 

レジサポ転換ならいつも買いではない

今回取り上げるのは以下のケースです。

黒の水平線は過去にレジスタンスとして機能しており、天井をつけた後にそのラインで一度反発して、再び青の丸まで押してきたという場面です。青の丸で示したところで買っていませんか?ということを振り返ってみてください。

 

青の丸のところで買ってはいけないということを言いたいのではありません。リスクとリワードを鑑みて期待値が得られる見込みがあるのであればトレードしていいと思います。

ただ、自分がトレードしようとしているポイントがどんなポイントなのか、そのリスクをきちんと把握できることが大切になるので、今回のケースではそこを解説していきたいと思います。

 

上の図と似た実際のチャートを用いて解説していきます。

 

ケーススタディ

以下のチャートはユーロ円の2021年3月末の4時間足チャートです。

赤の水平線はピンクのゾーンで示したレンジの下限でもあり、かつ青丸の手前で一度反発しています。再びそのラインに戻ってきたときにどう考えるべきかを解説していきます。

 

説明のために以下のチャートに番号を付記しました。

 

①で直近高値を更新したものの、②その後直近安値を下回る下げが発生。再度上昇するも、③直近高値①を更新することはできずに下落。④に至る。

これが青の丸に至るまでのストーリーです。

さて、④の青丸の箇所で市場参加者がどのような心理状態にあるか、買い手と売り手双方の観点から考察してみます。

 

買い手の心理

①で直近高値を更新したことで、買い手勢力は含み益となり今後のさらなる上昇に期待を膨らませます。

しかし②で直近安値を割ったことから、その期待は虚しく終わり、①の手前で買った人は含み損にすらなります。

②では過去サポートラインとして機能したという実績をもとに買いを入れてくる勢力がいますが、③で直近高値を更新できずに建値付近まで下がったことから撤退(=売り)を意識します。今撤退すれば建値決済か微益で逃げることができるでしょう。また、①の手前で買った人は一旦含み損が減ったものの、高値を更新せずに再び下げたことから、いよいよダメかもしれないと諦め始め、決済(=売り)の準備をします。

一方、上昇トレンドの根元からロングを保有していた勢力は、高値が更新できないことを確認して、上昇トレンドの終焉を予測し、利確(=売り)を入れ始めてきます。

ロングを検討しながらもノーポジションで相場を俯瞰していた勢力は、②で押し目買いが失敗(高値更新できなかった)のを見ていますから、④で新規に買い参入する勢力はそれほど多くないことが推測されます。

 

このように、青の丸の場所というのは、価格がそのラインに到達した背景から考えると、新しく買いが入りづらい場所と考えられるのです。

 

売り手の心理

一方で売り手の心理はどうでしょうか。

①の頂点で神がかり的とも言える売りポジションを立てることのできた勢力は、②で反発の可能性を考慮して決済(=買い)をします。この決済が反発上昇に寄与します。

レートは少し上昇するも、③で高値更新せずに止まったのを見て、新たに売りを仕込んでくる勢力が参加します。

レートが④に到達しますが、②の押し目買いが失敗したのを見た売り勢力は強気を維持することができます。売り勢力からすれば彼らの売りの根拠が崩れるのは、③の高値を抜かれた時点(=安値更新できず、高値を超えてきた)なので、ポジションを手仕舞う理由がありません。

 

以上が書い手と売り手の④での心理ですが、売り手は強気でいられるのに対し(売りポジションが減りにくい)、書い手は撤退(=売り)を考えなければいけない局面です。

新規の買いは入りにくい一方で買いの撤退が出始めることから、レートが上昇しにくいポイントと考えることができます。

このような場面でロングをするべきかどうか?ということですね。

 

もちろん④の場所から上がっていくケースはあります。下がっていくケースもあります。

それはその時の相場の状況で、買いと売りのどちらが強くなるかですので、材料が出て再び買いが巻き返すといったケースもあるでしょう。

ただ一般的にマーケットに参加しているトレーダーの心理を考えると、④の場所は買いが入りにくい場所と捉えることができます。

 

ちなみに僕は、ある程度の値幅を狙うトレードをするのであれば、ロングを狙うのは③を再び超えたところから検討していきます。(いわゆるネックラインをブレイクした後)

なぜかというと③を超えた地点が再び買いに優位性が戻るポイントだからです。売り手の心理でも言及した通り、③を超えると、売り手の一部が含み損になることに加え、安値更新できなかったことで今度は売り勢力が撤退を考え始めるからです。

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

今回はケーススタディを題材として、水平線のライン際での買い手と売り手の心理に着目して買うべきポイントなのか否かを考察する例を紹介しました。

記事では買いを例として投稿してみましたが、原理は売りの場合でも同じです。

過去に効いたサポートラインだからと言って、そこまで落ちてきたから買いを狙うのではなく、そのサポートラインに価格がどういう経緯で到達したのかという背景も合わせて考えると、より売買の判断がしやすくなるのではと思います。

良く環境認識が大切と言いますが、今回紹介したように価格と注目しているラインに対して、価格がどのような経緯でそのラインに到達したのかという背景も合わせて考えることが重要だということがわかっていただけ他のではないでしょうか。

 

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