こんにちは、サバイサバイFXです。
今回は、オンラインチャートプラットフォームTradingviewで僕が作成したオリジナルインジケーターの紹介をしたいと思います。
開発したのは複数通貨ペアの移動平均線パーフェクトオーダーの発生状況を上位足含めて一覧表示する「MA Perfect Order Dashboard(移動平均線パーフェクトオーダーダッシュボード)」です。
以前別の記事で3本の移動平均線とパーフェクトオーダーシグナルを表示するインジケーターの紹介をしましたが、今回は複数通貨と上位足の状況までも一気に確認できてしまうダッシュボード型インジケーターです。
インジケーターを表示したチャートの例(クリックして拡大表示)
2023/05/24 アップデート: ダッシュボードのデザインを改善しました。
トレーダーで良い成績をキープし続けるコツの一つはわかりやすい相場でのみトレードすること。
わかりやすい相場というのはトレンドが明確に出ている相場であり、そこでトレンドフォローでトレードすることがもっとも利益を伸ばしやすい方法です。
パーフェクトオーダーは相場が発するトレンド相場のシグナルの一つですので、今回ご紹介するダッシュボードを活用して、パーフェクトオーダーが発生している通貨ペアで取引を行うようにするといった使い方をすることができます。
パーフェクトオーダーの詳細については以下の記事で詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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【TradingView】3本の移動平均線とパーフェクトオーダーアラート(メール通知機能付き)
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インジケーターはTradingViewのアカウントを持っていれば無料で使うことができます。
この記事では、インジケーターの機能、設定方法について解説します。
ぜひ使ってみたいという方は、こちらのTradingviewのインジケーター紹介ページ(または下記リンク)の方にある「お気に入りスクリプトに追加する」をクリックしていただくと、TradingViewのインジケーター設定画面から簡単に呼び出すことができます。
仕様
機能概要
- 3本のMAを表示可能。MAはSMAかEMAを選択可能(MAは非表示可)
- パーフェクトオーダー(PO)の発生はパラメータで定義された3本のMAが上から短期・中期・長期となった時に上昇POとして、上から長期、中期、短期となった時に下降POとして認識されます。
- 対象通貨ペアはユーロドル(EURUSD)、ドル円(USDJPY)、ポンドドル(GBPUSD)、豪ドルドル(AUDUSD)の4つです。
※当インジケーター開発に当たって、TradingViewのインジケーター開発言語であるPine Scriptを使っていますが、Pineの制約上通貨ペアを絞る必要があるため、世界でもっとも取引されている通貨ペアであるこれらのドルストレート通貨ペアを対象としています。 - ダッシュボードはユーザが開いているチャートのタイムフレームに応じて、以下のように表示されます。・日足とそれ以上のタイムフレーム:表示なし
・4時間足: 日足のPOのステータス(4時間と1時間の列はブランク)
・1時間足: 4時間足と日足のPOのステータス(1時間の列はブランク)
・30分足/15分足/5分足: 1時間足と4時間足と日足のPOのステータス
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【TradingView】上位足の移動平均線パーフェクトオーダーを表示するMTFパーフェクトオーダーインジケーター
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設定画面
設定画面をみてもらうとイメージが湧きやすいと思いますので、実際の画面イメージを添付します。
実際に使われる時もこちらのページを参考に設定してみてください。といっても設定はとても簡単です。
<インジケーター設定画面>
TradingViewのチャート画面上部にある"fx"ボタンを押下します。
インジケーター検索画面で、"MA Perfect Order Dashboard"と検索してください。(TradingViewのハウスルール上、インジケーターの名称は英語である必要があるため日本語だと検索できません。)
インジケーターが表示されたらクリックしてください。
<パラメーター設定画面>
パラメーター設定画面で指定された短期・中期・長期に合うように、それぞれの移動平均線の期間を設定する必要があります。
それ以外の場合、POステータスが正しく認識されません。
また、MAは非表示にすることができます。POステータスのみを知りたいのでMAは不要という場合は "HIDE MA?"をONにしてください。
続いて通貨ペアの選択とダッシュボードの設定をします。
デフォルトでは4通貨ペア全て表示にしていますので、自分がトレードする通貨ペアのみ表示したいという方はそれ以外のチェックを外してください。
Dashboard Positionはダッシュボードをチャートの右上に表示するか、右下にするかを選択します。
How Far is Dashboard From the Last Candlestick? はダッシュボードの表示位置を横軸で制御するためのパラメータです。
数字を大きくすればするほど、チャートの右側に表示することができます。
推奨値は20-30です。お好みで調節してください。
設定は以上で完了です。
実際にインジケーターを設定したチャートを見てみましょう。
インジケーター設定後のサンプルチャート
ポンドドルの1時間足にインジケーターを表示した状態です。
日足と4時間足のPO状況が表示されていることが確認できます。
"-------"となっているのはPOが発生していないという意味です。
1時間足のチャートなので、1時間足のステータスは表示されません。(これはPineの仕様上、同じタイムフレームの他通貨のデータを取得しようとすると、データが正しく反映されないためのデザインです。)
サンプルチャートの見た目は昔のオフコン風にしていますが、フォント色も変えられます。
以下は15分足を開いた場合です。
1時間足、4時間足、日足全てのPOステータスが表示されることが確認できます。
冒頭で紹介した「3本の移動平均線とパーフェクトオーダーシグナル」インジケーターと併用すると、次のような使い方もできます。
以下のチャートはポンドドルの15分足です。
ダッシュボードを見ると1時間足では下降パーフェクトオーダーが発生していることがわかります。
この状態で、15分足でも赤丸で示したようにパーフェクトオーダーが発生しており、複数時間足でのPOが重なっています。
結果は見ての通り、大きく下げる形となりました。
このように上位足のPOステータスと下位足のPOステータスが重なった時にトレードすると大きく伸びるチャンスを取る可能性が高まります。
いかがでしたでしょうか。
ぜひ使ってみたいという方は、こちらのTradingviewのインジケーター紹介ページ(下記リンクと同様)の方にある「お気に入りスクリプトに追加する」をクリックしていただくと、TradingViewのインジケーター設定画面から簡単に呼び出すことができます。
インジケーター開発のコンセプト
「良いインジケーターとはトレーダーの判断を手助けしてくれるものである。」
をコンセプトに開発を行っています。
今回紹介したインジケーターの他にも様々なオリジナルインジケーターをTradingViewで公開しています。
興味のある方は以下のTradingViewのページから他のインジケーターも確認してみてください。もしかしたら皆さんにとっても便利なインジケーターが見つかるかもしれません。
また、TradingViewでフォローすると新しいインジケーターのリリース時に通知が届きます。
最後に、今回紹介したインジケーターが良かったという方は、TradingViewでいいね!を押していただけると今後のインジ開発のモチベーションにもなります。
他のオリジナルインジケーターも見る(TradingViewへジャンプ)
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