こんにちは南国タイでFXトレーディングをしながら悠々自適に暮らしているサンタです。
今回は、FXトレードにおいて勝率よりもリスクリワードが圧倒的に大切、というテーマでお話をしたいと思います。
この記事が提供する価値
- 今まで勝率を上げることばかりに着目してきたFXトレーダーに対し、トータルで勝つための視点を提供
- 勝率40%でもトータルで勝てることを例を使って説明
この記事を読み終わると、勝率よりもリスクリワードが大切な理由を知ることができますよ。
リスクリワードが大切な理由
リスクリワードが大切な理由、それは損小利大のトレードを実現するためです。
負けるときは小さく負けて、勝つときは大きく勝つ。
損小利大のコンセプトはFXトレーダーであれば誰もが聞いたことのあるコンセプトだと思います。
しかし、これを現実にできているトレーダーは意外と少ないのではないでしょうか?
もし損小利大に沿ったトレードができれば、トレードで勝てるんだろうなぁ、というのは誰でもなんとなくイメージできると思います。
さて、記事の冒頭では勝率よりもリスクリワードが大切ということを書きました。
そこで次は、リスクリワードが良いトレード(損小利大)ができれば勝率が低くてもトータルで勝てるということを数字を使って説明していきたいと思います。
勝率40%でもトータルでは勝てることの証明
勝率40%と聞いてみなさんはどう思いますか?
5割切っているワケだから負け越しだろ?大した数字じゃないじゃん・・・
と思うかもしれません。
単に勝率だけを見ていると、重要な事実を見落とします。
それはFXは途中負けていてもトータルで勝てれば良いということです。
多くの人はトレードの成績を月単位で見ていると思います。
その1ヶ月の間、常に勝ち続けている人なんていません。
勝つときがあれば、負けるときもある。
でも1ヶ月トータルで見ると数万円、数十万円、数百万円という利益が出ている。
それが勝っているトレーダーです。
もう一度繰り返します。
FXはトータルで勝てれば良いのです。
勝率40%という数字だけをみると、大したことがないように見えますが、実はここにリスクリワードを組み合わせると、意外なことがわかります。
それでは実際に数字を使って見ていきましょう。
話の前提として以下の前提を置くこととします。
前提条件
・1回のトレードにおいて、勝ちは20pipsで利確、負けは10pipsで損切りのラインを決め、必ずこのPipsでトレードを終了(リスクリワード(勝ちPipsと負けPipsの比率)=2:1)
・毎回のトレードのロット数は同一とする
・勝率を40%とする
この前提に基づいて5回のトレードを行います。
すると以下の結果となりました。
トレード回数 | 結果 | Pips |
1 | 勝ち | 20 |
2 | 負け | -10 |
3 | 勝ち | 20 |
4 | 負け | -10 |
5 | 負け | -10 |
5回合計 | 2勝3敗 | 10 |
勝率40%の前提なので、5回トレードすれば2勝3敗です。
負け越しですが、なんと5回の合計では10pipsのプラスとなりました。
毎回のトレードでのロットは同じ前提ですから、5回トレードが終了した時点では口座残高はプラスですね。
さらにもう5回トレードしたとしましょう。
トレード回数 | 結果 | Pips |
1 | 勝ち | 20 |
2 | 負け | -10 |
3 | 勝ち | 20 |
4 | 負け | -10 |
5 | 負け | -10 |
5回合計 | 2勝3敗 | 10 |
6 | 勝ち | 20 |
7 | 勝ち | 20 |
8 | 負け | -10 |
9 | 負け | -10 |
10 | 負け | -10 |
10回合計 | 4勝6敗 | 20 |
勝率40%なのですから、10回トレードすれば4勝6敗です。
Pips数を見てください。5回目までのトレード時点より10pips増えて合計20pipsになっています。
毎回同じロットでトレードしているのですから、口座残高は5回目までの時より増えていますね。
同じ理屈でトレード回数を15回、20回と増やしていけば、獲得Pips数は以下のように増えていきます。
トレード回数 | 獲得pips |
5 | 10 |
10 | 20 |
15 | 30 |
20 | 40 |
・・・ | ・・・ |
いかがでしょうか。
毎回のトレードをリスクリワード2:1で繰り返していくことで、勝率は5割以下でも最終的に10回のトレードが終わった段階ではプラスになっています。
1回の勝ちで多くを勝ち、1回の負けでは少なく負ける損小利大のトレードを繰り返すことで、最終的に利益は積み重なっていくのです。
(もちろんこれよりもさらに勝率がよければ、利益はさらに増えていくことになります。)
これが勝率よりもリスクリワードが重要なことの証明です。
リスクリワードがいかに重要か理解できましたでしょうか。
まとめ
- リスクリワードの良いトレード(損小利大トレード)を繰り返せば、勝率が低くてもトータルで勝てる
- リスクリワードが2:1であれば勝率40%でもトータルでプラスになる
みなさんも勝率だけを追い求めるのではなく、リスクリワードの良いトレードを心がけ、トータルで勝てるトレーダーを目指しましょう。