こんにちはサバイサバイFXです。
株や為替、コモディティ、仮想通貨の中から特定の銘柄を取り上げてそのエリオット波動を考察する波動分析シリーズ。
今回は為替(FX)の中からポンドニュージー(GBPNZD)を取り上げます。
ボラの大きいポンドのお相手として豪ドルと並んでリスク敏感通貨であるニュージーランドドルが組み合わされていることからも、危険な香りのする通貨ペアですが、実際為替の中では最も凶器的なボラティリティを誇ります。
ボラの高さでは、コモディティのゴールドやシルバーも有名ですが、僕の経験では
シルバー > ゴールド > ポンドニュージー > ポンドオージー > ポンドフラン
といった順番になるかと思います。
1日100pips動くことは珍しくなく、為替の中では文句なしトップのボラティリティです。正直ポンドドルやポンド円が可愛く見えます。
それでは、いつもと同様に長期スパンでの月足から見ていきましょう。
月足(マクロ)
月足を50年スパンで表示したのが以下のチャートです。
1976年からの上昇が3.6000付近を2回試した後、2017年ごろまで長期下落トレンドとなり、現在に至るまで緩やかに上昇基調にあるという流れです。
この流れに沿う形で波動をプロットし、1976年から2017年までを一つの波動サイクル(ブラック(1)-(5), (a)-(c))。
2017年からは新たなサイクル(グリーン)が始まっているのではないかと見ています。
ブラックの波動に着目した時に、推進波に対して修正波にかかる時間が長い点が少し気にはなりますが、76年からの波動サイクルが2017年ごろというちょうど50年スパンで完結していることもあり、超長期波動はこちらを第一候補のカウントとして考えています。
以下ではブラック(c)波から現在までの動きをもう少し短いスパンの月足で見ていきます。
月足(ミクロ)
直近20年スパンの月足に主要イベントをプロットしたチャートです。
月足(マクロ)の(C)波を構成するブラックⅠ-Ⅴ波が確認できると共に、Ⅱ波がフラット、Ⅳ波がジグザグとオルタネーションのガイドラインが当てはまっており、綺麗な波形を描いています。
2017年から現在に至るまでの上昇はそれまでの波に比べると緩やかな軌道を描いています。
インパルスの波形ではないことから、この上昇がリーディングダイアゴナルとなって、月足(マクロ)で見たグリーンの波動(Ⅰ)波となるのではというのが現在の見方です。
もし上記の仮説が正しいとなると、ダイアゴナル部分は5-3-5-3-5 または3-3-3-3-3のリズムが確認できるはずです。
その観点で週足を見てみます。
週足
月足(ミクロ)のグリーン(Ⅰ)波付近の週足の様子です。
現在に至るまで3波構成での推移(パープルの波動)が確認できることから、ここまで検討してきた仮説は引き続きモニターしていく価値がありそうです。
現在は月足グリーン(Ⅰ)波を構成する上昇波の5波目と見ており、ブラックⅤ波終点から2波4波を結ぶ切り上げライン付近まで下がってからの反発上昇の可能性を見ています。
この切り上げラインまで価格が接近した時のプライスアクション次第ではブラック破線チャネル上限までのロングを狙うのも面白いプランと見ています。