株や為替、コモディティ、仮想通貨の中から特定の銘柄を取り上げてそのエリオット波動を考察する波動分析シリーズ。
今回は仮想通貨銘柄の中でも2020年以降最高値更新を続けているカルダノ(ADA)を取り上げます。
カルダノは2021年に入ってからの上昇率が1700%を超え(2021年9月10日現在)、上昇率だけで見ればビットコイン(BTC)やイーサ(ETH)を超える上昇率を誇ります。
※チャートは全てログスケール表示にしています。
他の仮想通貨同様に価格変動が大きいため、通常スケールでは波のうねりやリズムが読み取りにくいためです。
月足
歴史の浅い仮想通貨であるため、月足レベルの長期波動サイクルは今まさに最初のサイクルクを形成中と考えられます。
現在が月足のⅢ波目と仮定して以降の分析を進めていきます。
週足
月足で見たⅢ波に対する週足波動の様子です。
すでに週足での3波は終了。4波での調整を経て5波目に入ったと見ています。
波の縦軸の比率に注目すると、③波: ①波のフィボナッチ17.94でストップしており、次の目安は29.03水準。
対ドルでは4ドルというキリの良い数字でもあり、ここが⑤波の終了地点になる可能性を見ておきます。
日足
週足③波の様子を日足で見ると、日足の5波動(オレンジ)がカウントできる状態にあります。
このことからも週足③波はすでに終了という考え方と整合します。
現在は週足⑤波を構成する日足波動の4波目の可能性を見ており、ここから5波が伸びたところが週足⑤波の終了になるのではという見立てです。
日足1
日足2
直近の日足波動です。
高値・安値の切り上げとなった起点を1波と想定すると、直近の高値である高値(3)は1波のフィボナッチ5水準。
現在は4波で調整中と考えると、5波の終了候補としては1波のフィボナッチ6.85や8水準が考えられます。
特にフィボナッチ8レベルは週足の①波のフィボナッチ29.03と重なる地点であり、意識される可能性は高いと考えています。
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波動分析
株価指数や為替、コモディティ、仮想通貨の特定の銘柄についての長期波動サイクル分析の記事です。エリオット波動理論をベースとしていますが独自の波動観を取り入れたものになっています。 波動の見方やトレードへ ...
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