株式、コモディティ、為替、仮想通貨のあらゆる金融商品の中から特定の銘柄を取り上げてその波動を分析する波動分析シリーズ。
今回はポンドオージーの長期のエリオット波動を考察してみたいと思います。
※この記事はTradingViewのアイデア投稿からも確認可能です。
月足(マクロ)
こちらは月足を長期スパンで表示させたものです。
チャート中央の水色の垂直線を境にトレンドが変わっていることがわかります。
そして2012年から再び高値安値を切り上げる上昇トレンドが発生しているということで、チャート上にはブラックの波動サイクルとグリーンの波動サイクル二つを示しています。
エリオット波動理論では50年規模の波をスーパーサイクルと定義していますが、ブラックの波動サイクルが期間的にも符号します。
現在はグリーンの波動サイクルにおけるⅡ波目のトライアングル調整を形成中と見ています。
以下グリーンの波動に焦点を絞って見ていきます。
月足(ミクロ)
直近20年の月足に主要経済イベントをプロットしたチャートです。
チャート中央部の赤の垂直線が、当時のFRB議長バーナンキ氏がリーマンショック後に実施した金融緩和の終了を告げたバーナンキショックですが、ここを境にレートは急上昇。
その後は高値切り下げ、安値切り上げの三角保ち合いとなっています。
このことからもバーナンキショックからの急反発をグリーンの波動サイクルの1波目と捉え、現在は三角保ち合いを形成しながら月足の調整波2波が進行中と考えられます。
三角保ち合いでの調整なので波のタイプとしてはトライアングルが想定できます。
そして、トライアングルなのであれば3波構成で波が推進していく可能性が高いです。
つまりグリーンのa-b-c-d-e波は3波で推移していく動きが考えられるということです。
ここまでの仮説をもとに週足を見ていきます。
週足
副次波との関係に注意して波をカウントしていくと、上記仮説通りのカウントが成り立つことがわかります。
丸文字がプライマリー、()が副次波です。
直近は月足の三角保ち合い下限を起点として、グリーンのCからの波A(丸文字)が新たに発生していますが、これも3波構成の1波と考えれば、一旦調整を挟んで(丸文字Bの波)、3波目(丸文字C)で月足のトライアングルdへ到達する動きが出るかもしれません。
このように波のリズムを捉えていくと、トライアングルの3波構成のリズムが今後も続いていくという仮定の元に、月足の三角保ち合い下限から上限までを超長期(数ヶ月〜数年単位)でトレードするというプランも立てられるのではないでしょうか。