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【エリオット波動】どこまで上がる?ビットコインのエリオット波動を超真面目に考えてみた

この記事は2021年4月13日にTradingViewに投稿したアイデアを元にしています。


ビットコインとイーサがともに最高値を更新しました。

この投稿では現在のビットコインはエリオット波動では今何波目なのか?を真面目に考えるとともに、過去の上昇相場における変動率を参考にした場合の今後の波動の伸び代について考察してみます。

 

目次
・現在地はどこ?
・波動の比率で考えた時の伸びの予測

 

チャートは全てBTC/USDでログスケール表示にしています。

ご存知の通りビットコインは価格変動が異常に大きいため、価格ではなく、その変動率を使った方が波動の推移の様子を捉えやすいためです。

 

現在地はどこ?

まずは月足と週足の波動から現在地を振り返ってみましょう。

 

月足

チャートは2011年末からの価格推移を表示しています。
わかりやすい3段上げが見られ、これをエリオット波動に当てはめると現在は5波目(Ⅴ)と捉えることができます。

 

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週足

月足の波の副次波を見るために週足にブレイクダウンしたものが下のチャートです。

高値・安値の切り上げ/切り下げに着目しながら波をカウントしていくと、ざっくり以下のような波動構成になっていると見ることができます。

 

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これに基づくと今はⅤ波の③波目と考えることができます。

ここから④波、⑤波と発生してⅤ波が完成するというイメージですね。

 

波動の比率で考えた時の伸びの予測

ここからは今後の波動の伸びの予測を過去の波動の比率から考えてみます。

フィボナッチを使いながら月足で見たⅠ波、Ⅲ波に着目します。

 

Ⅰ波

週足レベルにブレイクダウンした波にフィボナッチを当てたのが以下のチャートです。

 

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高値・安値の切り上がったポイントを①波とし、③、⑤波までの変動率をフィボナッチで見てみると、

③波:①波の17.94水準
⑤波:①波の76.018水準

となっています。

17.94も76.018もフィボナッチ比率です。(株や為替ではまず目にしませんが。)
フィボナッチ比率がピタリとはまっていることがわかると思います。

 

Ⅲ波

続いて同じようにⅢ波を見ていきましょう。

2017年末の仮想通貨バブルのピークとなった波ですね。

Ⅰ波の時と同じように、高値・安値の切り上がったポイントを①波と仮定し、フィボナッチを当てたのが下のチャートです。

 

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③波⑤波の位置を見てみると、

③波:①波の8水準
⑤波:①波の55水準

となっています。

8と55は下記の記事で解説した”フィボナッチ数(1,1,2,3,5・・・)”です。

 

2017年ビットコインバブルとフィボナッチの魔力

こんにちは、南国タイでFXトレーディングをしながらサバイサバイな暮らしをしているサンタです。 この記事ではフィボナッチ比率の支配力というか、こんなところにもフィボナッチ比率がと思わせられる一つの ...

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Ⅰ波の時のフィボナッチ比率より変動率は下がっていますが、これは価格が上昇するにつれ、変動率が上がりにくくなるからでしょう。

しかし、このように変動率で見ていった時もフィボナッチ数でピタリと反応するのを見ると、フィボナッチの魔力めいたものを感じますね。

Ⅲ波ではフィボナッチ比率よりもフィボナッチ数が意識されている波と言えるでしょうか。

 

Ⅴ波

それでは最後に現在進行中のⅤ波を見てみましょう。

Ⅰ波Ⅲ波で意識されたフィボナッチ比率・数字を黄色でハイライトしています。

 

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現在のレートの直上に位置するのが、フィボナッチ数8のレベルライン。

米ドルで約88000ドルなので、日本円だと約1000万円となります。

ヘッジファンドや仮想通貨分析企業で、ビットコインの1000万円超えという予想を出しているところは多いですが、この結果と合わせて見ると、過去の変動率を見てもそれぐらいの伸びは記録しているわけですし、1000万円という価格は十分に考えうる価格と言えるのではないでしょうか。

さて、Ⅴ波の伸び代の可能性についてです。

Ⅴ波の③波が仮にフィボナッチ8水準で終了し、その後の④波がどこかで止まり、⑤波目形成となった場合の終点目安となるわけですが、Ⅰ波Ⅲ波ではそれぞれ①波の55水準や76.018水準が意識されていました。

仮にⅤ波がこの水準まで行くとすれば、

Ⅴ-①の55水準: 594,000 USD
Ⅴ-①の76.018水準: 820,000 USD

となります。

Ⅰ波とⅢ波を比べたときに、変動率が小さくなっていることを踏まえれば、Ⅴ波が①波の55や76.018水準まで伸びるというのは考えにくいかもしれません。

ただ、過去の波動を見るとこれらの比率より小さなフィボナッチ比率・数で反応を見せるという可能性は高いと言えるでしょう。

それは13なのかもしれませんし、29.03なのかもしれません。

もちろん76.018やそれ以上の可能性もゼロではないでしょう。

仮に76.018水準まで到達した場合の価格は日本円では約9000万円となり、いよいよ1億が見えてくる世界ですが、果たして・・・

 

 

いかがでしたでしょうか。

今回の内容は、過去の波動の比率(変動率ベース)を用いて出した値にすぎません。

ですが、たった10年前は5ドルかそこらだったものが、数年で1000ドルになり、そこからさらに数年で20000ドル、現在は60000ドル超え。

そしてフィボナッチのハマり具合・・・

こうしても見ると、ビットコインの伸び代は大きな夢を秘めていることを感じ取ることができるのではないでしょうか。

 

それでは皆さん、
Enjoy your trading!🎅

 

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