株式、コモディティ、為替、仮想通貨のあらゆる金融商品の中から特定の銘柄を取り上げてその波動を分析する波動分析シリーズ。
今回はメタル系の中から金・銀・プラチナに続きパラジウムを取り上げます。
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パラジウムの特徴
貴金属の中では金・銀・プラチナの知名度には劣るものの、パラジウムも貴金属に分類されます。
自動車の排ガス中の有害物質を取り除くための触媒として用いる工業的用途の他、装飾品にも使われています。
値動きの観点では、ボラティリティが非常に高いことが特徴で、その変動率の高さは金・銀・プラチナ以上とも言われます。
需要の8割以上が触媒用途と言われるため、中国の景気動向が価格に影響することも念頭に置いておくべきでしょう。
こうした特徴を持つパラジウムの長期波動サイクルはどのような状況にあるのかを分析してみたいと思います。
パラジウムのエリオット波動
月足
過去20年間の動きに主要経済イベントをプロットした月足チャートです。
他の金属商品のエリオット波動と同様に、リーマンショックを起点として上昇トレンドが発生していることがわかります。
9.11後につけた最安値から高値を切り上げ、リーマンショックによる下落で9.11最安値を割らなかったことから、この動きを1波と捉えます。
そこからは大きなチャンクでの3段階の上昇が見て取れるため、チャート上ブラックでプロットした月足Ⅰ〜Ⅴ波を想定。
他の金属同様に高値圏にあり、加えて5波動形成の動きが確認できることから、これから大きな調整局面に入る可能性が考えられます。(月足Ⅰ〜Ⅴ波に対する調整波のフェーズ)
週足
月足Ⅴ波周辺の動きを週足で見てみると、週足でもパープル①〜⑤で示す5波構成を確認することができます。
このことからも月足のⅤ波はすでに終了し、現在は月足の調整波A波を構成する週足ABC波(パープル丸文字ABC)を形成中なのではと捉えています。
日足
週足波動を構成する日足波動の様子です。
週足のABC波動は今の所ジグザグを想定しています。
現在週足C波を構成する4波目形成中と捉え、週足のトレンドライン（パープルドットライン）付近で5波(オレンジ(5))が終了。
そこから反発上昇するようであれば、その波動も週足の3波構成となり、月足A波はリーディングダイアゴナルのパターン(3-3-3-3-3での推進)になる可能性を見ています。
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