【サマリ】
ドル円の環境認識と売買シナリオ考察です。
来週は注目イベントであるジャクソンホール会議が26-28日に控えています。
現在のレートが位置する環境の整理は以下で詳述しますが、ボラが低下していることもあり、様々な抵抗・支持線に囲まれた大小レンジを形成しています。
・ジャクソンホール会議までは様子見ムードでレンジ内の小幅値動きの可能性
・会議でサプライズがあればレンジをブレイクする動き
・特にサプライズがなければ9月雇用統計までトレンドレス継続
といった可能性を見ています。
一応シナリオは考えているものの、チャートを見る限りは見送りでもいいかなという感触です。
【環境認識&詳細】
週足
前週ローソク足にはらまれる形となりました。
週半ば以降は、この前週の安値109.60が硬く小幅な値動きとなりました。
日足
7月以降は下がっても109.00-109.20付近(グリーンバンド)が底堅さを見せています。
4時間足
現在の相場は以下の3層のレンジが重なり合う相場として見ています。
・先週の水曜日以降の値動きの範囲(グリーンのレンジ)
・先週の高値安値のレンジ(ピンク)
・さらにその外側には108.80-110.80のレンジ(ブラック)
先週の投稿でも触れた点ですが、ピンクのレンジの中は8月1週目の上昇の押し目買いと2週目の下落の戻り売りがせめぎあっている場所と見ています。
グリーンのレンジをブレイクすればピンクのレンジまでの動きが期待されますが、
・上方向を見ると25pipsほどの空間しかなく、20pipsの値幅を狙えるかどうか微妙な場所(かつ8/9週の戻り売りゾーン)
・下方向は日足で見たように強固なサポート109.00-109.20のゾーンが間近
です。
以上から、基本戦略としてはピンクのレンジの上限下限付近からの売り買い、またはピンクのレンジを上抜けてからを考えています。
買いのシナリオ
・ピンクのレンジ下限109.00-109.20付近でのサポートからレンジミドルライン付近を目安にロング検討
・ピンクのレンジを上方ブレイクすれば、日足戻り高値(レッド破線)からブラックレンジ上限を目安にロング検討
売りのシナリオ
・ピンクのレンジ上限でレジスタンスされてからレンジミドルライン付近を目安にショート検討(8/9週の戻り売り)
・ブラックレンジ上限まで上昇してくればショートを検討
いずれも同日から1泊2日程度のトレード想定です。