こんにちは、サバイサバイFXです。
今回は、オンラインチャートツールであるTradingviewで僕が作成したオリジナルインジケーターの紹介をしたいと思います。
作成したのは上位足のRSI表示や、ダイバージェンスの自動描画、シグナル表示やアラート設定ができる多機能RSIインジケーター「Multi-Function RSI(MTF, divergence, signal and alert) 」です。
タイトルで完全版と題した通り(手前味噌ですが・・)、RSIのインジケーターはこれ一つで十分と言えるくらい一般的に求められるであろう機能を備えています。
搭載している機能は以下の通りです。
インジケーターの搭載機能
- マルチタイムフレーム機能(表示時間足制御機能付き)
- ダイバージェンス自動描画機能(ヒドゥンダイバージェンス対応)
- RSIがアッパーバンド、ロワーバンドとクロスした時にシグナル表示
- 上位足RSI(MTF RSI)がアッパーバンドより上にある時、ロワーバンドより下にある時に背景をハイライト
- RSIがアッパーバンド、ロワーバンドとクロスした時にアラート設定
このインジケーターは有料での配布を行っています。 当インジケーターの提供は終了しました。
この記事ではインジケーターの機能を徹底解説するとともに、設定方法や使い方についても説明しますので、インジケーターの提供する機能がみなさんにとって価値があると思っていただいた場合のみページ下部にある購入画面に進んでください。
特にマルチタイムフレーム機能については、他のマルチタイムフレームRSIでよくある問題を解決したものになっています。
ぜひ確認してみてください。
それでは以下、機能一つ一つを詳細解説していきます。
RSIとは
このページを訪れる方はすでにRSIを使用している方や、概念についてはある程度知っている方がほとんどだと思いますので、インジケーターの機能にページを費やすためにも詳細は割愛します。
RSIの概念や一般的な使い方について知りたい方は以下のリンク(TradingView)を参照ください。
仕様
機能概要
1.マルチタイムフレーム機能(表示時間軸制御機能付き)
日足、4時間足、1時間足のうちいずれか、もしくは全てを上位足のRSIとして表示することができます。(不要な場合は非表示可能)
他のマルチタイムフレームRとの違い
他のマルチタイムフレームRSIのインジケーターでは、以下の問題に直面します。
よくある問題
・上位足のRSIを表示すると、さらに上位足でもそのRSIが表示され見にくくなる。
例: 4時間足のRSIを下位足で表示可能な様に設定すると、日足や週足でも表示され、チャートが見にくくなる。
この問題に対して、このインジケーターでは、
・上位足のRSIを表示する時間軸を制御することで上位足で不必要な情報を表示させない。
という機能を加えることでこの問題を解決しています。
具体的には、マルチタイムフレーム用に選択した上位足のタイムフレームより小さいタイムフレームでのみ上位足のRSIが表示されるようになっています。
例えば、上位足として日足を選択した場合、日足のRSIは4時間足、1時間足、30分足、15分足、5分足、1分足にのみ表示されます。
実際のチャート例を見てみましょう。
<サンプルチャート>
左から4時間足、日足、週足です。
4時間足では日足のRSIが表示されていますが、週足には表示されません。これはオシレーターが表示される時間軸を裏側のロジックで制御しているためです。
2.ダイバージェンス自動描画機能(ヒドゥンダイバージェンス対応)
以下のロジックに基づきダイバージェンスを自動描画します。(不要な場合は非表示可能)
<通常のダイバージェンス>
下降示唆:2つの連続する高値(*)が切り上げられているが、 それぞれの高値に対応するRSIの値は切り下げている場合
上昇示唆:2つの連続する安値(*)が切り下がっているが、 それぞれの安値に対応するRSIは切り上がっている場合
*高値(安値)は、左右n本(**)ずつのローソク足の高値(安値)より高い(低い)高値(安値)をピボットハイ・ローとして算出しています。
** nはユーザ設定値です。
こちらも実際のチャート例を見てみましょう。
<例: ダイバージェンス>
高値PH1はPH1のローソクの高値より左側にn個のより低い高値、右側にn個のより低い高値があった場合に高値として認識されます。
上記の例では高値がPH2>PH1と切り上がっていますが、対応するRSIの値はvalue2<value1と切り下がっているためダイバージェンスと認識されダイバージェンスラインが自動描画されます。
このようにロジックに基づいてダイバージェンスを認識してライン描画するため、視覚的に認識する場合より正確なダイバージェンスが把握できるでしょう。
<ヒドゥンダイバージェンス>
下降継続示唆:2つの連続する高値(*)が切り下がっているが、 それぞれの高値に対応するRSIの値は切り上がっている場合
上昇継続示唆:2つの連続する安値(*)が切り上がっているが、 それぞれの安値に対応するRSIの値は切り下がっている場合
言うまでもないことですが、ダイバージェンスが出たから逆張り、などの安易な発想は避けるべきですね。
環境認識の一つの要素として見るべき指標でしょう。
3.RSIがアッパーバンドを上抜いた時、ロワーバンドを下抜いた時にシグナル表示
アッパーバンド(初期値70)とロワーバンド(初期値30)の数値は変更可能です。
サンプルチャート:
パープルのトライアングルがシグナルです。
4.上位足RSI(MTF RSI)がアッパーバンドより上にある時、ロワーバンドより下にある時に背景をハイライト
サンプルチャート:
4時間足チャートに日足のRSIを表示させた状態です。
日足のRSI(薄いパープルのライン)がアッパーラインより上にある時に背景がグレーがかっています。
このように上位足のRSIの状況を視覚的に認識したい時に役立つでしょう。
日足RSIラインは非表示にすることができますので、背景カラーだけ表示しておいて、背景に色がついて、かつダイバージェンスも出たら反転を警戒といった状況判断が可能です。
5.RSIがアッパーバンド、ロワーバンドとクロスした時にアラート設定
アラートを設定したいタイムフレームを開いた状態で、アラート設定の画面を開き以下の条件を選択することができます。
・RSIがアッパーバンドを上抜いた時
・RSIがロワーバンドを下抜いた時
機能については以上です。
以下ではインジケーターの設定方法について解説します。
イメージが湧きやすいように実際の画面イメージを添付します。
設定画面
<パラメーター設定画面>
以下のように、現在のタイムフレームのRSIと上位足のRSIを設定する画面が作られています。
設定画面で疑問に思うのは"Left Bar"と"Right Bar"かもしれません。
これらはダイバージェンスを自動で検出するにあたっての高値と安値の判定方法の基準となります。
例えばLeft Barに3、Right Barに3と入力した場合、あるローソク足の高値が左側にある3本のローソクの高値より高く、右側にある3本のローソクの高値よりも高い場合に高値として認識されます。(安値も同様のロジック)
欧米トレーダーがよく使うピボットハイ・ピボットローの算出と同じ方法です。
この設定値を小さくすればするほど細かいダイバージェンスの検出が可能になりますが、推奨設定は3(デフォルト値)、大きくても10が最大値でしょう。
ダイバージェンスが自動で検出されるロジックは上のセクションで説明した通りですが、機械的に検出できるので、チャートを目で見て視覚的・感覚的にダイバージェンスラインを引くよりも、定義に忠実に引くことができます。
続いてMTF RSIの設定です。
前述の通り、上位足のRSIは上位足の時間軸未満でのみ表示されます。4時間足のMTF RSIを設定しても日足や週足のチャートのオシレーターを邪魔するということはないので安心してください。
<スタイル設定画面>
現在タイムフレームのRSIとMTF RSIで各ラインの太さや色を変更できるような設計にしています。
設定は以上で完了です。
実際にインジケーターを設定したチャートを見てみましょう。
インジケーター設定後のサンプルチャート
ドル円の4時間足に日足のRSIを表示した状態です。
見た目のデザインはTradingView標準のRSIに合わせています。
濃いパープルが現在時間軸のRSI、つまり4時間足のRSIで、薄いパープルの線が日足のRSIになっています
赤丸で囲った部分に注目してください。
4時間足のRSIがすでに高値圏で留まりダイバージェンスも発生しています。加えて背景がグレーでハイライトされている通り、日足のRSIもアッパーバンドを超え高値圏であることがわかります。この後相場は大きく下落しています。
このように上位足のRSIと下位足のRSIの動き(ダイバージェンス含め)を連動させて見ていき、相場が転換するタイミングを見計らっていくという使い方ができます。
インジケーターの使用について
当インジケーターの提供は終了しました。
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インジケーター開発のコンセプト
「良いインジケーターとはトレーダーの判断を手助けしてくれるものである。」
をコンセプトに開発を行っています。
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