こんにちは、サバイサバイFXです。
今回はオンラインチャートプラットフォームであるTradingViewでインフレ率や失業率、GDPなどの経済指標を表示する方法を解説します。
こんな方にオススメ
・ファンダメンタルズ分析に必要な各種経済指標をTradingViewで分析したい
・インフレ率や失業率、GDPなどのデータを値動きと合わせて分析したい
TradingViewには株や為替のチャートだけでなく、経済指標のデータも無料で提供されていますので、今現在ファンダメンタルズ分析に必要な情報を色々なウェブサイトから収集している人にとっては、TradingViewで分析情報を統合する機会にもなるかと思います。
この記事ではTradingViewへの経済指標の表示の仕方の二つの方法を紹介しますので、ぜひ記事を通して使い方をマスターしてください。
一つ目の方法はチャートに直接経済指標を指定する方法、二つ目の方法はオリジナルインジケーターを使う方法です。
目次
方法1. 経済指標をチャートで指定する
インフレ率を表示する
表示方法は非常に簡単です。
チャート左上のプラスボタン(①)をクリックします。
すると検索窓のポップアップ(②)が立ち上がるので、Inflation Rate + 国名と入力します。
検索は英語のみ対応なので、全て英語で入力する必要がある点に注意してください。アメリカであればUnited Statesと入力します。
③で示したように、「経済指標」タブを選択すると検索範囲を指標に絞り込むことができるので便利です。
インフレ率には対前年比(YoY)、対前月比(MoM)両方のデータが存在します。
目的にあった指標を選択してください。
インフレ率とCPI(消費者物価指数)の違い
インフレ率と聞いてCPIではないのか?と疑問に思った方もいるかもしれません。
CPI(消費者物価指数)もインフレを図る指標の一つではありますが、こちらは消費者から見た物価の上がり具合を図る指数です。
物価には消費者だけではなく、企業が原材料などを調達する際の価格もありますので、国全体のインフレ率を見る場合にはインフレ率を使用します。
もちろんCPIも表示することが可能なので、同様にCPI United Statesと検索してみてください。
期待インフレ率を表示する
その他の指標の表示方法も同じなので、以下では検索のワードのみを紹介します。
なお、複数の指標を同時に表示させたい場合は、上で紹介した方法を繰り返して各種の指標を追加していきます。
期待インフレ率はInflation Expectationです。
GDPを表示する
GDPは英語でもGDPなので検索窓にGDPと入力します。
GDPの成長率を表示したい場合は、GDP Growthで検索します。
失業率を表示する
失業率は英語でUnemployment Rateですので、同じように検索窓に指定します。
方法2. インジケーターを使う
二つ目の方法は僕がオリジナルで開発したインジケーター 「Global Economic Monitor」を使う方法です。
1の方法でも複数指標や複数国の指標を同時に表示して比較することができますが、データを追加していく手間がかかります。
主要国でよく使われる指標について簡単に比較ができるようにオリジナル開発したものです。
TradingViewのアカウントを持っている方であれば、以下のリンクから簡単に呼び出すことができます。
使い方
以下のように指標を表示する国をチェックボックスで指定して、Data1からData3項目にある指標を選択します。
選択可能データは以下の通りです。
- インフレ率(対前年比)
- インフレ率(対前月比)
- 期待インフレ率(対前年比)
- GDP
- GDP成長率
- 失業率
- 小売売上高
インジケーター開発のコンセプト
「良いインジケーターとはトレーダーの判断を手助けしてくれるものである。」
をコンセプトに開発を行っています。
今回紹介したインジケーターの他にも様々なオリジナルインジケーターをTradingViewで公開しています。
興味のある方は以下のTradingViewのページから他のインジケーターも確認してみてください。もしかしたら皆さんにとっても便利なインジケーターが見つかるかもしれません。
また、TradingViewでフォローすると新しいインジケーターのリリース時に通知が届きます。
最後に、このインジケーター良かったよ!という方は以下のリンクからTradingViewで高評価していただけると、今後のインジケーター開発の参考になります。