【サマリ】
先週は週半ばに豪中関係悪化懸念の報道を受けて一時豪ドル安となるも、すぐに買い戻しの動きが活発になり、さらに金曜日の米国雇用統計の弱気結果を受けてドル安が大幅に進行。
チャート的には日足で三尊を否定して逆三尊を形成するなど、ブル派に士気を取り戻させる形となってきました。
これを受けて来週以降の豪ドル戦略は押し目買い狙いを考えています。
日足と4時間足を元に来週の戦略を考察します。
【環境認識&詳細】
日足
・赤で示した三尊の動きから安値(4)をブレイク(安値(C))したものの、その後の下げの勢いが今ひとつです。
・直近1ヶ月ほどの動きを見てもどちらかといえば陽線が多くの割合を占めており、高値と安値も切り上げていることから買い優勢の形と見ることができます。
・赤の三尊については、右肩をもう一回り大きな視点で見ることも可能ですが、それよりも金曜日の動きで高値(B)を更新したという事実に着目しており、売り手を弱気にさせる材料だと見ています。
・2週間近く続いたオレンジのレンジ相場を大きく上方ブレイクしたことで、売り手ポジションが含み損になっていることも週明け以降の上昇の動きに寄与しそうです。
以上からロング目線継続で押し目買い狙いが来週以降の戦略です。
4時間足
4時間足では直近の波動を見てみます。
4月半ばから続いたレンジを4波と考え、現在は4波が終了して5波目が発動したところと見ています。
ロングの目標地点としては、
#Tp1 1波のフィボ3水準: ここを一旦の5波終了地点と想定
#Tp2 確実に意識されるであろう高値(5)
#Tp3 高値(5)を超えてくればその上に控える週足のレジスタンス0.81水準(パープル水平線)
ここは月足の戻り高値(ブラック点線, 2018年1月高値)も控えているため、相当強い売り圧力を想定
の3段階を検討。
すでに5波目突入と考えられるため、どこまで伸びていけるかを睨みつつの展開となるかもしれませんが、そこは低調な米雇用統計結果を受け、インフレ上昇や金融緩和縮小懸念が和らぐことによるドル安進行というファンダ要素の後押しに期待したいと思います。