【サマリ】
ドル円環境認識と来週に向けた売りと買い双方の視点からのシナリオ考察です。
8月のこれまでの相場を振り返ると、
・8/1週目はISM指標とクラリダFRB副議長発言を受けて高騰(景気回復=>緩和縮小期待進展の動き)
・2週目は米ミシガン大消費者マインドの悪化で下落(景気後退=>緩和縮小期待後退の動き)
と景気の先行きを表す指標に大きく左右される相場となっています。
チャート的には、8/1週目から見れば絶好の押し目ポイントまで下落して来たところ、8/2週目から見れば来週は戻り売りが狙える場面ということで、来週は押し目買い狙いと戻り売り狙いがせめぎ合うことになるのではと見ています。
上記踏まえて来週のシナリオを考察します。
【環境認識&詳細】
週足
前週の陽線実体を包み込む形の陰線で引けています。
冒頭記載の通りですが、指標の結果がまちまちでどっちにも振り切れないといったところでしょうか。
日足
110.50付近にある日足の戻り高値を超えられるかどうかに注目していましたが、結局ヒゲで戻されて反落。大陰線で引ける形となりました。
ダウ理論的には下目線継続です。
来週は概ね110.50から108円後半(前週の反発起点)のレンジで推移するのではと見ています。
4時間足
4時間足では押し安値(ブルー破線水平線)をブレイクして下目線転換。
8/1週の上昇の61.8%付近(ブルーのバンド)まで押して来た場面です。
8/1週の上昇の起点ともなった週足26週移動平均線(イエロー ステップライン)も下から迫って来ており、来週には2回目のランデブーを迎えそうです。
一方、4時間足で下目線転換したことから、ある程度上昇したところでの戻り売り圧力(オレンジのバンド)も想定できます。
ブルーのバンドとオレンジのバンドの間で押し目買いと戻り売りがせめぎ合い揉み合いとなるかもしれません。
買いのシナリオ
・8月1週上昇波の押し目買い
ブルーのバンド付近や26週線付近でサポートが確認できればロングを検討。
上述の通り、戻り売り圧力を警戒しつつ、8/6雇用統計の高値から110.80付近までをターゲット。
売りのシナリオ
・8月2週下降波の戻り売り
2週目下落の半値付近(オレンジのバンド)を目安にレジスタンスを確認できればショートを検討。
サポート候補である109.40ラインから先月安値109.00付近までをターゲット。