【サマリ】
ドル円の環境認識と売買シナリオの考察です。
先週のドル円は4日のISM非製造業指数と直後のFRBクラリダ副議長の発言で108円後半で急反発。
前週まではFRBによるテーパリングの早期実施観測が後退してドル安に傾いていましたが、一転して再びドル買いが優勢となりました。
チャート的にも4時間足レベルでは重要な節目をブレイクし、7月1ヶ月続いた下降トレンドが終了。
地合い・テクニカルの両面からも再びドル買いフェーズに移行していきそうな気配を感じます。
以下先週の動きの振り返りとともに、来週の売り買い両方のシナリオ考察です。
【環境認識&詳細】
週足
先週ローソクは長い下ひげの陽線で終了。
ちょうど26週移動平均線(イエロー)と200週移動平均線(パープル)がクロスする場所での反発となりました。
日足
日足での重要な節目としては110.50付近に控える日足の戻り高値(レッド破線)。
ここを超えてくれば7月初旬の高値111.65を目指す動きが出てくると見ています。
一方で、110.50は7月の下降トレンドの61.8%戻しの水準でもあり、7月の下落トレンドの戻り売り圧力が働く領域でもあります。
4時間足で解説しますが、この戻り売り圧力に便乗したショートもシナリオの一つです。
4時間足
4時間足では、高値切り下げライン(ブルー斜線)と4時間の戻り高値(ブルー破線水平線)の二つの重要な節目をブレイクし、上昇トレンド転換。
押し目形成してからの上昇3波が発動という流れも期待できる場面です。
赤のバンドが抵抗帯の候補、青のバンドが支持帯の候補
買いのシナリオ
・先週の急騰の押し目買い
押し目の候補としては、キリ番110円から1週の急騰の半値付近までを想定しています。(ブルーのバンド)
急騰の後は
・比較的浅い押し目(フィボ38.2etc.)で上げていく
・Wトップをつけて深く押す(※下記関連記事参照)
両方の動きが考えられるため、値動き見ながら対応です。
値幅は日足の戻り高値までを一旦のターゲットとして、ブレイクしそうなら110.80からそれ以上を目指して一部ホールド継続を考えています。
売りのシナリオ
・7月下降波の戻り売り
日足で言及の通り、日足戻り高値110.50(レッド破線)は7月下降波の61.8%戻り付近ということで、戻り売りが入りやすい領域と見ています。
この戻り売り圧力に便乗する形で110.50付近でレジスタンスが見られれば、キリ番110円を目安に短期のショートを検討します。
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