【サマリ】
CFTC投機筋円ショートポジションは減少傾向継続中。
現状はレンジ相場ということもあり、ドル円は底堅さは見せるものの軟調な動きが続くかもしれません。
【詳細】
チャートはドル円の週足にCFTC(米商品先物取引委員会)投機筋建玉データを表示したもの。
パープルのバーが円ショートのポジション推移ですが、ここ数週間減少傾向にあることがわかります。
一方で以下のチャートでわかるように円のロング(グリーンのライン)も減少しています。
オミクロン株が検出されて以降、ここ数週間でドル円は円高方向に進みましたが、これまで積み上げられてきた円ショートポジションの解消が起きてこのような動きとなったものと推測できます。
以下はドル円の日足です。
先週の投稿でも触れたとおり、現状はブルーの平行ラインで示したようにレンジ相場となっています。
ドル円は下がれば買い支えが入るという底堅い動きが長い間続いていますが、このレンジが長引くようだと、円ショートポジションのさらなる解消が起き、下方向への圧力となるシナリオもありそうです。
また、クロス円のチャートが通貨ペアによっては弱気相場入りの様相を呈しているため、クロス円の下げがドル円の上昇の圧迫要因になることも考えられます。
少し軟調な動きが続く可能性は見ておいた方が良さそうです。