株も為替も相場が動かない日々が続いていますね。
為替の中でも動きが一番ダルなのが豪ドル/ドルではないでしょうか?
今、ドルストレートと一部クロス円は4時間足や日足レベルでレンジとなっており、1時間足レベルで動いたか?と思ってもすぐに戻されてしまう、そんな状況がモノによっては4月の半ば・後半くらいからずっと続いていると思います。
そんな中で一番動きが鈍いのが豪ドル/ドルなのですが、今どんな状況なのかを改めて整理するとともに、どうなったら動くのかというところを考察してみたいと思います。
チャートは豪ドル/ドルの日足です。
今は青と赤の二つのボックスで示したレンジができていると捉えています。
特に青のボックスの中で値動きが収束してしまっていてどっちにも動かないという状況です。
直近3ヶ月の値動きを振り返って見ると、
・2月末の高値(5)をピークとするオレンジの下降波動(A)-(C)が出て、
・そこから切り返しの反発上昇波動(レッド(A)-(C))が発動。レッド高値(C)でオレンジの(B)を更新するも、
・青のボックス内に戻り、現在までの横ばいを継続
・6/3のADP雇用者数で青のボックスレンジを下にブレイクするも、翌日の米雇用統計で全戻し
となっています。
通常であれば、青のボックス内の買い注文がADP雇用者数による下方ブレイク(とその戻り)で損切りを誘発して下への動きが生まれそうなところですが、米雇用統計で全戻ししたことでレンジ継続として認識され、ブレイクからのフォローの動きが出なかったものと推測しています。
ただしADP雇用者数でつけた安値をもう一度試し、さらには割ることになれば青のボックスを離れて、赤のボックス下限までの下げが出てくることが考えられますが、その動きを出すきっかけがないということなのでしょう。それが来週のFOMCなのかもしれませんし、まだまだ先になるのかもしれません。
何れにしても青のボックス離れから赤のボックスまでは130pips近くあるので、ショートで大きく狙える空間として狙い目でしょう。
一方の上方向の動きとしては、青のボックス上限を上抜けすれば、赤のボックス上限まで70pipsほどの動きが期待できます。
ただ波動で見たように、オレンジ(C)から赤の(C)までの上昇波動で形成された上下幅の内部であることには変わりないので、赤のボックス上限で抑えられる可能性は十分ありそうです。大きく動き出すのは赤のボックス上限を抜けられてから、となるでしょう。
個人的には、波動のところで見たように3波-3波で推移してきていること、ADPでの安値切り下げ事実は変わっていないことから下方向の動きをイメージしていますが、米10年債利回りが1.50を割って低下してきたりと、ドル高推進材料に翳りが見えてきているので上方向の動きも視野に入れつつという感じです。
本命は青のボックス下限離れの動きを狙っていきたいなと思っています。