Tradingview インジケーター

【TradingView】マルチタイムフレーム分析の全てがここに。Anytime Multitimeインジケーター

こんにちは、サバイサバイFXです。

今回はTradingViewで僕が開発したオリジナルインジケーター「Anytime Multitime」の紹介をしたいと思います。

このインジケーターは、僕が今まで開発してきた中でも高機能のマルチタイムフレーム(MTF)インジケーター3つを集約したものであり、

  1. MTFモードとの切り替え可能な複数の移動平均線
  2. 3つの上位足ボリンジャーバンドを表示可能なMTFボリンジャーバンド
  3. 上位足の移動平均線パーフェクトオーダーを表示する MTFパーフェクトオーダー

を一つのインジケーターで使うことができます。

相場の状況に応じて、上記3つのいずれかを使用または併用することができる、文字通りマルチタイムフレーム分析に必要なインジケーターはこれ一つで足りるというインジケーターです。

 

MTF分析はトレードの基本でありすべてです。

どのタイムフレームのチャートを開いていても、常に上位足の状況を可視化してくれるMTFインジケーターはマルチタイムフレーム分析を行う上での大きな武器となります。

 

この記事ではインジケーターが持つ全機能を徹底解説するとともに、その使い方についても詳しく解説します。

当インジケーターは有料での配布を行なっていますので、この記事を読んでいただき、インジケーターが提供する機能が皆さんの目的にあったものであれば、記事後半にある購入手続きのページに進んでください。

 

インジケーター仕様

機能概要

冒頭解説の通り、このインジケータは主に3つの機能から成り立っています。

それぞれについて詳しく解説していきます。

 

機能①MTFモードとの切り替え可能な6本の移動平均線

このインジケーターは6本の移動平均線を以下の3つの表示モードで表示することができます。

  • モード1: MTFモード
  • モード2: Non-MTFモード(常に表示)
  • モード3: 特定のタイムフレームのみに表示
    ※全ての表示モードでSMAかEMAを選択可能

 

1. MTFモード

この表示モードを選択すると、上位足のMAを下位足に表示するMAとなります。

選択した上位足のタイムフレーム(時間軸)と、それ以下のタイムフレームにのみMAが表示されます。

例: 上位足のタイムフレームとして日足を選択した場合、MAは日足、4時間足、1時間足、30分足、15分足、5分足、1分足に表示されます。

 

他のマルチタイムフレーム移動平均線との違い

他のマルチタイムフレーム移動平均線のインジケーターでは、以下の問題に直面します。

 

よくある問題

・上位足の移動平均線を表示すると、さらに上位足でもその移動平均線が表示されチャートが見にくくなる。

例: 4時間足の移動平均線を下位足で表示可能な様に設定すると、日足や週足でも表示され、チャートが見にくくなる。

 

この問題に対して、このインジケーターでは、

・上位足の移動平均線を表示する時間軸を制御することで上位足で不必要な情報を表示させない。

という機能を加えることでこの問題を解決しています。

 

サンプルチャート

例として4時間足の50MAを設定した場合のチャートを紹介します。

左: 1時間足, 中央:4時間足, 右:日足というタイムフレームですが、4時間足のMAなので、4時間足以下にのみ表示されます。

snapshot

 

 

2. Non-MTFモード(常に表示)

MAはユーザーの開いているチャートのタイムフレームに関係なく常に表示されます。

一般的な移動平均線と同じ挙動です。

 

3. 特定のタイムフレームのみに表示

このモードでは移動平均線は指定した特定のタイムフレームにのみ表示されます。

例えば期間50の移動平均線を15分足チャートにだけ表示させたいような要件がある場合、このモードが最適です。

 

サンプルチャート

例として4時間足の50MAを設定した場合のチャート表示を紹介します。

左: 1時間足, 中央:4時間足, 右:日足ですが、この場合は4時間足のみに50MAが表示されます。

snapshot

 

 

機能②3つの上位足ボリンジャーバンドを表示可能なMTFボリンジャーバンド

マルチタイムフレーム(MTF)ボリンジャーバンドとは、上位足のボリンジャーバンドを下位足に表示するインジケーターのことですが、このインジケーターでは上位足として3つの時間軸を選択することができます。

さらに現在開いているチャートの時間軸のボリンジャーバンドも合わせて表示することが可能です。

 

・それぞれのボリンジャーバンドはプラスマイナス1-3シグマまでのバンドと基準線を表示します。

・各バンドは表示・非表示の切り替えが可能です。(例: プラスマイナス2、3シグマのみ表示など)

・各ボリンジャーバンドの基準線(ミドルライン)はSMA(単純移動平均線)またはEMA(指数平滑移動平均線)を選択可能です。移動平均線の期間は自由に設定できます。初期値は20です。

・上位足のボリンジャーバンドは表示しているチャートの時間軸に応じて以下の様に表示されます。

月足のボリンジャーバンド : 月足、週足、日足, 4時間足、1時間足、30分足、15分足、5分足、1分足チャートにのみ表示

週足のボリンジャーバンド : 週足、日足, 4時間足、1時間足、30分足、15分足、5分足、1分足チャートにのみ表示(月足以上では非表示の仕様です。)

日足のボリンジャーバンド : 日足, 4時間足、1時間足、30分足、15分足、5分足、1分足チャートにのみ表示(週足以上では非表示の仕様です。)

4時間足のボリンジャーバンド : 4時間足、1時間足、30分足、15分足、5分足、1分足チャートにのみ表示(日足以上では非表示の仕様です。)

1時間足のボリンジャーバンド : 1時間足、30分足、15分足、5分足、1分足チャートにのみ表示(4時間足以上では非表示の仕様です。)

・各ボリンジャーバンドは表示・非表示のフラグをON/OFFにすることで表示を制御することができます。

 

サンプルチャート(月足/週足 BB3シグマ表示)

以下のチャートはドル円の日足に月足(黒)と週足(水色)のボリンジャーバンドの3シグマを表示させたものです。

ちょうど月足3シグマと週足3シグマが交差する付近で下落を始めていることがわかります。

上位足として3つの時間軸を選択できるため、月足・週足の3シグマは常に表示しておき、相場状況に応じてさらに2シグマと価格の位置関係から長期足でのトレンドの過熱感を確認するといった使い方が可能です。
(表示のON/OFFはチェックボックス一つで切り替え可能)

 

 

 

機能③上位足の移動平均線パーフェクトオーダーを表示する MTFパーフェクトオーダー

上位足として日足、4時間足、1時間足で発生した移動平均線のパーフェクトオーダー(PO)を表示することができます。

各時間軸でパーフェクトオーダーが発生した時にシグナルを表示することができるほか、背景色を各時間軸のパーフェクトオーダーを意味する3段階の色で可視化することができるため、相場の勢いを視覚的に判断することができます。

また、チャートの時間軸を切り替えても常に上位足の情報が表示される作りになっているため、どの時間軸のチャートを見ていても上位足の状態を考慮しながら分析することができます。

 

クリックすると別ウィンドウで拡大表示されます。

snapshot

 

  • このインジケーターでは3本の移動平均線を設定することができます。(移動平均線は非表示化ができます。)
  • それぞれの移動平均線はSMA(単純移動平均線)、EMA(指数平滑移動平均線)またはSMMA (RMA/ MMA )/ WMA / VWMAを選択することができます。
  • ただしパラメーター設定画面で指定された、短期・中期・長期に合うように、それぞれの移動平均線の期間を設定する必要があります。
    例えば5、20、50期間の3本の移動平均線を設定する場合、短期欄に5、中期欄に20、長期欄に50と設定する必要があります。(それ以外の場合はパーフェクトオーダーのシグナルが表示されません。)
  • 移動平均線がパーフェクトオーダーとなった場合、ローソク足の近くにシグナル(▲)が表示されます。初期設定では緑が上昇パーフェクトオーダー、赤が下降パーフェクトオーダーです。
  • パーフェクトオーダーのシグナルは表示・非表示の切り替えが可能です。
  • 上位足のパーフェクトオーダーは日足、4時間足、1時間足の3つを表示することができます。(不要なものは設定画面で非表示化が可能)
  • 現在時間軸(今開いている時間軸)のパーフェクトオーダーも表示することができます。
  • 上位足のパーフェクトオーダーは、移動平均線の期間設定で設定した期間に基づいて判定されます。
    つまり、移動平均線の期間設定で5、20、50期間を設定した場合、以下の条件を満たした時に上位足のパーフェクトオーダーシグナルが表示されます。

    • 日足の5MA、20MA、50MAがパーフェクトオーダーを形成した場合
    • 4時間足の5MA、20MA、50MAがパーフェクトオーダーを形成した場合
    • 1時間足の5MA、20MA、50MAがパーフェクトオーダーを形成した場合
  • 上位足のパーフェクトオーダー(PO)シグナルには、設定元の時間軸より下位の時間軸でのみ表示されるよう時間軸制御機能がついています。各上位足POは以下のように表示されます。
    • 日足のPO : 4時間足、1時間足、30分足、15分足、5分足
    • 4時間足のPO : 1時間足、30分足、15分足、5分足
    • 1時間足のPO : 30分足、15分足、5分足
  • パーフェクトオーダー発生中の状況を一目で認識できるよう、背景色をつけることができます。(日足PO、4時間足PO、1時間足PO、現在時間軸でPOが発生した場合に背景色を設定。それぞれ表示・非表示の切り替え可能)
  • パーフェクトオーダーが発生したことを知らせるアラートを設定することができます。(アラートが必要な時間軸のチャートを開いてアラート設定することでどの時間軸に対してもアラート設定可能)

 

サンプルチャート1 (パーフェクトオーダーのシグナル表示)

豪ドル円(AUDJPY)の2021年2月の1時間足にインジケーターを表示した状態です。

日足、4時間足、1時間足全ての上位足POを表示する設定としていますが、1時間足のチャートなので、上位足POは日足、4時間足のみが表示されます。

1時間足のPOは緑と赤の▲で示したシグナルです。(緑が上昇PO、赤が下降PO)

1時間足のPOが発生した状態で、押し目でロング。その後さらに4時間足や日足のPOが発生したら強気に増し玉するといった判断が可能になる場面です。

 

<1時間足チャート>

 

<15分足チャート>

同じ設定で15分足を表示した時のイメージです。

15分足でのPO発生後(▲のシグナル)に1時間や4時間足のPOが発生することで、さらにトレンドが伸びていくことが掴んでいただけると思います。

こういう場面できちんとトレードできればスムーズに利が伸びていくことも容易に想像できるのではないでしょうか。

 

サンプルチャート2(パーフェクトオーダー発生時の背景色設定)

シグナルだけではなく、パーフェクトオーダー発生中の状況を一目見てわかるようにしたいという場合は、パーフェクトオーダー(PO)発生中に背景色を設定することが可能です。

同じように豪ドル円の1時間足チャートを使ってPO発生時の背景色を設定してみましょう。

まずは日足POの背景色を設定してみます。

グレーが日足PO発生中の箇所となります。

こうして見ると、上位足のPO状況を確認しながら下位足でエントリータイミングを探るということがだいぶやりやすくなることが想像できるかと思います。

 

この状態で、さらに4時間足のPO発生時の背景色も重ねてみます。

青の部分が4時間足でPOが発生している箇所です。

日足のグレーと4時間足の青が重なっている場所で、1時間足のPO(▲)が発生したら押し目買いを狙っていくという戦略が立てやすくなりますね。

 

このようにしてチャートを眺めると、PO発生時に押し目を待って買っていればスムーズに利が伸びていくことが想像できるかと思います。

その他の機能(アラートなど)については、以下の記事でも詳細に解説していますので合わせて確認してみてください。

【TradingView】上位足の移動平均線パーフェクトオーダーを表示するMTFパーフェクトオーダーインジケーター

こんにちは、サバイサバイFXです。 今回は、オンラインチャートプラットフォームのTradingViewで僕が作成したオリジナルインジケーター、上位足の移動平均線パーフェクトオーダーを表示可能な「MTF ...

続きを見る

 

 

設定画面

インジケーターの設定画面です。

3つの機能ごとにセクションが分かれています。

 

<機能①MTFモードとの切り替え可能な6本の移動平均線>

 

<機能②3つの上位足ボリンジャーバンドを表示可能なMTFボリンジャーバンド>

 

 

<機能③上位足の移動平均線パーフェクトオーダーを表示する MTFパーフェクトオーダー>

 

 

<スタイル設定画面>

各移動平均線やボリンジャーバンドはMAごと、バンドごとに線の種類や色を指定することができます。

 

 

設定は以上で完了です。

 

 

購入から使用までの流れ

さて、いかがでしたでしょうか。

当インジケーターはTradingviewの招待制インジケーター(有料)となっています。

提供はPatreon*で行なっています。興味を持った方、ぜひ使ってみたいという方は以下のリンク先(patreon.com)から購入手続きにお進みください。(*Patreonはクリエイターとその支援者をつなぐ米国発のプラットフォームです。(日本語対応済み))

 

 

購入手続き

patreon.com※のページで「[TradingView] Anytime Multitime」会員にご参加いただいた後、patreonのユーザ名とTradingviewのIDをTradingViewのDMのDMからご連絡ください。

こちらでインジケーターのアクセス権を付与した後返信しますので、その後お使いいただけます。

 

購入手続きはこちらからどうぞ

(販売サイトであるpatreon.comのサイトへジャンプします。)

 

※Patreonはクリエイターと消費者をダイレクトにつなぐ米国発のプラットフォームです。(日本語対応済み)

patreon logo

 

 

インジケーター開発のコンセプト

「良いインジケーターとはトレーダーの判断を手助けしてくれるものである。」

をコンセプトにTradingView用インジケーターの開発・公開を行っています。

今回紹介したインジケーターの他にも様々なオリジナルインジケーターをTradingViewで公開しています。

興味のある方は以下のTradingViewのページから他のインジケーターも確認してみてください。もしかしたら皆さんにとっても便利なインジケーターが見つかるかもしれません。

また、TradingViewでフォローすると新しいインジケーターのリリース時に通知が届きます。

 

他のオリジナルインジケーターも見る(TradingViewへジャンプ)

TradingViewでフォローする

 

僕が使っているチャートツールTradingviewはこちら



SABAI SABAI FX ニュースレター

SABAI SABAI FXからのアップデートを不定期でお届けしています。
購読された方にはオリジナルトレードノートテンプレートを提供中。

人気の記事

1

こんにちは、サバイサバイFXです。 今回の記事ではダウ理論の重要な考え方の一つである押し安値と戻り高値をどのように見つけたら良いのか、客観的に判断する方法について解説します。 僕自身もダウ理論を学ぶ中 ...

2

こんにちは、サバイサバイFXです。 この記事では過去の米国株の弱気相場について振り返ってみたいと思います。   2022年5月20日の米国市場ではSP500が一時弱気相場(ベアマーケッ ...

3

こんにちは、サバイサバイFXです。 この記事ではダウ理論の目線付けの二つの方法を解説するとともに、オンラインチャートプラットフォームであるTradingViewで僕が開発したオリジナルインジケーター「 ...

4

コラムと題して様々な金融商品·銘柄の長期エリオット波動分析を投稿している波動分析シリーズ。 これまで色々な金融商品を取り上げてきましたが、為替の中で我らがドル円を取り上げないわけにはい ...

5

こんにちは、サバイサバイFXです。 仮想通貨の冬入りが騒がれていますね。 この投稿では、過去の仮想通貨の”冬”ではどの程度の期間停滞が続いたのか、ビットコインを例に振り返ってみたいと思い ...

6

こんにちは、サバイサバイFXです。 この記事では相場の動きの特徴であるN波動に焦点を当ててみたいと思います。   相場の動きはすべてN字と逆N字に分解することができます。 この視点 ...

7

こんにちは、南国タイでFXトレーディングをしながらサバイサバイな暮らしをしているサンタです。 TradingViewで投稿している相場分析(こちら)の読者の方からエリオット波動の「4波は1波の終点を超 ...

8

こんにちは、サバイサバイFXです。 今回は波動の解説記事として、エリオット波動の5波狙いはなぜ難しいのか? という理由とそのリスクについて解説します。 エリオット波動を使っている人にとっては、1波や3 ...

9

こんにちは、サバイサバイFXです。 今回は、タイトルにもある通り「MACDのゴールデンクロスだけで勝てるのか?」という疑問に対して、30年分のデータを使って検証した結果について共有していきたいと思いま ...

10

今回は波動の見極め方のコツということで、チャートの横軸(時間軸)に注目した波動の特徴について共有したいと思います。 エリオット波動を分析に使われている方であれば、チャートの縦軸(価格軸)に着目し ...

error: Content is protected !!

Copyright© SABAI SABAI FX , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.