ウクライナ・ロシア情勢は国際社会を巻き込み悪化、金融市場も神経質な相場展開が続いています。
先週末には両国間での協議の可能性が伝えられてリスクオンになる場面がある一方で、週末にはウクライナ側が協議を拒否といった報道、そして現在2月28日は協議が進行中と二転三転する状況が続いています。
今回は、このような”ヘッドライン相場”との付き合い方/振る舞い方について僕自身が心がけている点をシェアしてみたいと思います。
1. 静観する勇気
次から次へと朝令暮改のごとく新たなニュースが流れてくる場面では、値動きも荒く、少し前までは上昇していたものが全戻しという動きも珍しくありません。
そもそもテクニカル通りの動きにならないことも多いので、テクニカルトレーダーの方であれば取引を休むというのは賢明な判断と言えます。
中にはこうしたハイボラティリティ・不安定な相場が得意というツワモノの方もいらっしゃるかもしれませんが、そうでない限りはたとえ自分の鉄板パターンが来た!という場面があっても、今は非常灯が点灯している相場。グッと堪えて静観する勇気というのも大切ではないかと思います。
“まずは生き残れ、儲けるのはそれからだ”
2.リスクを抑える
上記を踏まえてそれでもポジションを取るという場合は、普段以上にリスクを抑えて取引することが重要です。
ボラティリティが高いので、普段と同じ取引ユニットで取引を行なっていると急変した時に損失が思わぬ額に膨れてしまう可能性もあります。ロットを普段の半分に抑えるなどのリスク低減の考え方も大切でしょう。
3.相場への参加継続
こういう相場では一切投資・トレードをしないという選択肢を取った場合においてもマーケットを追い続けることは、投資の実地経験を積んでいく上では貴重な経験だと思います。
やはりリアルタイムで日々のチャートの動きとその変動要因となった出来事をトレースしていくことは、次に同じような相場が来た時に肌感覚としてわかる部分も出てくるでしょうし、そうした動きを経験したということで自信もついてくることと思います。
この先10年20年と長期に渡って投資活動を行なっていきたいと考えている方であればあるほど、相場の実地経験を積むために相場には参加し続けるのが良いのかなと思います。(リスクを落としたポジションで参加、ポジションは保有しないけれどもマーケットを追い続けるetc.)
4. 事前に決めた利確·損切りポイントの厳守
これは普段も言えることですが、急変の可能性が高いからこそ、より一層このルールを厳しく守ることが大切だと思います。
ヘッドラインによって、レートが保有しているポジションの方向に一気に伸びることもありますが、そんな場合でもまだ伸びるかもしれないなどど欲を出さずに(=>逆に言えば全戻しするかもしれない)、決めた利確ポイントで手仕舞いをする、手仕舞いの方法も部分的に細かくクローズしていくといったように、とにかく守りを重視する姿勢が大切ではないかと思うのです。
5. 週末の持ち越しに要注意
スウィングトレードをしている方であれば週末にポジションを持ち越すことは珍しくないかもしれません。
ですがこうした相場では週末に出た報道で週明けに大きく窓を空けてスタートすることも考えられます。週またぎはしない、一部は持ち越しせずに必ず決済するといった対応も必要でしょう。
ほとんどの人は投資を資産を増やすために行なっていると思いますが、では今の相場がその資産を増やすという目的に最適な相場なのかどうか、「どっちなんだい?」と自身に問いかけた上で今の相場との関わり方を決断するのが良いのではないでしょうか。
相場との向き合い方を考えるきっかけになれば幸いです。
この記事はTradingViewでエディターズピックに選ばれたアイデアを記事化したものです。
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