こんにちは、サバイサバイFXです。
今回はBloombergに興味深い記事が載っていましたので、記事で触れられている内容の検証と共にお伝えしたいと思います。
記事の内容は、日本政府が介入に踏み切る”過度な変動”は前日比で1.2%超円安が進んだ時なのではないか?という推察です。
なるほど、確かに介入に踏み切るべきかどうか内部で判断するにしても、何らかの基準があった方が意思決定はしやすいでしょうし、そうした基準が存在するのかもしれません。
ということで記事の中で触れられていることを、代理検証して共有したいと思います。
以下のチャートはドル円の日足に、介入と介入が疑われる動きをプロットしたものです。
日本政府がオフィシャルに介入と認めているのは9/22のみですが、それ以外に10/21のNY時間と10/24のオセアニア時間に4,5円近く動いた変動含め3つ記載しています。
これを見ていくと、
・9/22の介入直前高値は前日21日の終値から1.29%上昇
・10/21NY時間の急変動は、前日20日終値から1.24%上昇した時点で発生
・10/24オセアニア時間の急変動は、前日21日終値から1.35%上昇した時点で発生
といずれも前日の終値に対して1.20%以上上昇しています。
なお、9/22以降で前日終値比で1.20%以上上昇したのは上記3回のみです。
これに加えて、対前週比という観点でも何らかのモニタリングがされている可能性も考えられるため、前週の終値との比較もしてみました。
以下は週足に前週終値との対比を記したものです。
・9/22の介入直前は前週終値比2%超上昇
・10/21の急変動直前は前週終値比2%超上昇
・10/24の急変動直前は前週終値比1.4%超上昇
となっています。
10/10週も前週終値比2%超上昇していますが、この週は特に目立った円高方向の動きというのは見られませんでした。
もしかしたら、対前日比と対前週比両方を勘案している可能性も考えられます。
介入という伝家の宝刀がそう何回も抜かれる可能性は低いとは思いますが、
前日比1.20%超の上昇、対前週比で2%超の上昇というラインは介入が行われる可能性の高いラインとして警戒しても良いかもしれません。
介入を警戒した相場展開が続くと考えられます。
TradingViewではバー何本に対して何%上下に動いたらアラートを出すということができるので、これを使ってアラートを設定すると、介入と思われる動きをアラートでキャッチすることができるので非常に便利です。以下の記事を合わせて参考にしてください。
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