【サマリ】
前回投稿からのアップデートとしてオージーニュージー( AUDNZD )の現在の状況と波動の最新状況を整理します。
タイトルの通り、現在は週足下落3波及びそれを構成する下位足日足の3波が進行中と捉えています。
ファンダメンタル的には、オーストラリア中銀が金融緩和を継続する一方、ニュージーランド中銀は金融引き締めに向かっていることも踏まえ、NZD高の流れが継続する可能性が高いと見ています。
【環境認識&詳細】
月足
2014年以降は赤と黒の斜線で示したように三角保ち合いを形成中。
30年間のレンジの中心値である1.2134より下での推移が続いています。
チャート上部に示した様々な要因により、ここ7,8年はNZD高の相場が続いていると言えるでしょう。
下値に注目すると、ブラックの安値切り上げラインはコロナショックの下落でも実体では抜けなかったラインであり、強く意識されている支持線と見ることができます。
波動の観点では、三角保ち合いが継続する限り修正波(a)(b)(c)が連なる形になることを想定してプロットしています。
週足
2020年8月につけた高値1.10410(パープル破線の安値©️)から高値切り下げを伴い、下降3波目(パープル©️波)が進行中。
次の節目として
・2020年11月の安値(パープルA)と
・その下に控える、前述の月足安値切り上げライン(ブラック斜線)
までの下落を最初のマイルストーンとして見ています。
月足の安値切り上げライン(ブラック斜線)は前述の通り過去5年以上に渡り意識されているラインであり、月足ローソク足ではコロナショックによる急落でも実体ブレイクはされなかったライン。
ここを超えられるかどうかが、週足3波がどこまで伸びていくかを決める最初の関門と見ています(付近にはラウンドナンバー1.04000も控えている)
下抜けすれば、さらにその下のラウンドナンバーである1.0300から1.0250までの下落が射程に入ってくるでしょう。
この辺りは冒頭に記載したオーストラリアとニュージーランドの両国の金融政策の緩和度合いの差も大きく影響しそうです。
日足
日足ではオレンジで示した下降波の3波目が進行中。
(1)波のフィボナッチ1.618がちょうど月足の安値切り上げラインに重なっており、このライン付近でのプライスアクションには要注目です。